待ってたぜ16年!僕らのオアシスが東京ドームに帰ってきた
2025年10月25日、東京ドーム。この日をどれだけ待ちわびただろうか。単なる日付ではない。それは、僕らの青春であり、道標であり、そして困難な時代を共に歩んだ戦友、オアシスが16年ぶりに日本のファンの前に帰ってくる日だ。
こんにちは、CityNomixです。デジタルマーケティングを生業としながら、世界の街を歩き、カルチャーを掬い上げるPhotomoを運営しています。僕の人生は、良くも悪くもオアシスに導かれてきました。高校時代に出会い、彼らの音楽があったから今の僕がいます。辛い時も、嬉しい時も、いつもそこにはリアムとノエルの歌声があったのです。
そんな僕が、この歴史的な夜を語らずにいられるでしょうか。これは単なるライブレポートではありません。16年分の想いと、この目で見た「希望」の記録です。さあ、一緒にあの夜を追体験しましょう。(2日目のレポートはこちら)
ライブ前日から始まった祭典と、まさかの失敗談
僕の「oasis live ’25」は、公演前日から始まっていました。前夜、オアシスのドローンショーが開催されるという情報を聞きつけ、逸る気持ちを抑えきれずに東京ドームへ。しかし、僕の情報収集不足で、実際の打ち上げ場所は神宮外苑。見事に空振りです。トホホ…。

落ち込みながらもドームに近づくと、どこからか聴き慣れたメロディが。リハーサルの音漏れです。「Champagne Supernova」のギターリフが、壁を越えて僕の耳に届きました。その瞬間、前日の失敗なんてどうでもよくなった。明日、ここで彼らが歌う。その事実だけで、涙がこみ上げてきました。

そして迎えた当日。新たな失敗が僕を待ち受けていました。当日会場でCDやレコードを購入すると、チケットレプリカがもらえるとの告知。当然欲しい。しかし、15時過ぎに会場に着いた頃には、すでに当日分は終了。甘く見ていました。教訓:限定特典は開場と同時に狙うべし。
オアシスの来日公演グッズ争奪戦!売り切れ情報と穴場をレポート
気を取り直して、オアシスのグッズ売り場へ。すでに関連レポート記事はいくつか公開していますが(未読の方はアディダスコラボ、ファンストア、通販グッズの記事もぜひ)、現場の熱気はまた別物。

15時の時点で、ポスターやバケットハットなど人気アイテムはすでに「SOLD OUT」。欲しかったバケットハットが…。しかし、この雰囲気にのまれると不思議なもので、「もう十分買ったから」という理性を「せっかくだから」という感情が上回ります。結局、ロンT、タオル、トートバッグを追加購入。財布は軽くなりましたが、心は満たされました。
ここで一つ、実践的な情報を。グッズ売り場は長蛇の列ができますが、一番右奥の裏手にある売り場が比較的空いていることが多いです。次回参戦する方は、ぜひ覚えておいてください。
VIP席で見たオアシスのライブ、そのリアルな体験と本音
何を隠そう、今回の僕のオアシスライブはVIPチケットでの参戦でした。1年前に奇跡的に手に入れたプラチナチケット。僕の人生の転機となったオアシスへの、自分なりの感謝の形です。この日のために、泥水をすするような毎日も頑張ってこれたのですから。
VIPチケットのメリットと、ちょっと残念だった特典の中身
VIPの恩恵は入場時にすぐに感じられました。一般入場口の大混雑を横目に、専用ゲートからスムーズに入場。荷物検査、ボディチェックも待つことなく完了。これは大きなアドバンテージです。
しかし、正直に言いましょう。VIP特典のプレゼントには、少し肩透かしを食らいました。トートバッグにキーホルダー、ステッカー、テープの4点。海外公演の豪華なボックスセットなどをSNSで見ていただけに、外箱もなく、トートバッグも物販の色違い(1500円)という簡素な内容には、少しだけ寂しさを感じてしまいました。

アリーナへ続く道、そして世界中のファンとの出会い
気を取り直して、いよいよアリーナへ。薄暗く長いトンネルを抜けるたびに、胸の高鳴りが大きくなります。そして、光の先に広がった光景。巨大な空間、無数の座席、そしてステージ最上段に輝く「oasis」のロゴ。本当に来たんだ。これは夢じゃない。

会場の熱気は、国境を越えていました。「写真を撮ってください」の一言から、オーストラリアから来たファンと意気投合。片言の英語でも、オアシスという共通言語があれば何も問題ありません。会場には2〜3割ほど海外からのファンがいたように感じました。まさに世界中がこの日を待っていたのです。

要注意!オアシス東京ドーム公演のトイレ事情
開演が近づき、トイレへ向かおうとした時のこと。そこには信じられないほどの長蛇の列が。特に女性用トイレは深刻な状況でした。僕はなんとか開演に間に合いましたが、これは本当に注意が必要です。東京ドームでのライブでは、トイレは早めに行くか、曲の合間ではなく、機材転換などの長い休憩時間を狙うのが賢明です。

オアシス東京ドーム 2025 セットリスト完全再現&ライブレポート
いよいよ、この夜の主役たちがステージに登場する時間がやってきました。5万5千人の期待が、巨大なドームの中で渦を巻いています。伝説が、今、目の前で現実になるのです。
前座:ASIAN KUNG-FU GENERATIONが繋いだバトン
この歴史的な夜の幕開けを託されたのは、日本のロックシーンを牽引するASIAN KUNG-FU GENERATIONでした。彼らもまた、オアシスから多大な影響を受けたバンドの一つ。その演奏からは、リスペクトと、大役を任された誇りがひしひしと伝わってきました。特に「リライト」での大合唱は圧巻。アジカンでこの熱気なら、本編はどうなってしまうのか。期待と感動で、すでに涙腺が緩み始めていました。

“This is not a Drill” – 興奮の幕開けから号泣の「Morning Glory」まで
アジカンのステージが終わり、30分ほどの転換時間。ステージには、がん治療でツアーを離れている創設メンバー、ボーンヘッドの等身大パネルが。その粋な計らいに、会場から温かい拍手が送られます。


そして、客電が落ちる。「This is not a Drill. I repeat, This is not a Drill.」というアナウンスに続き、お馴染みの「Fucking in the Bushes」が爆音で流れ始めます。会場のボルテージは一気に頂点へ。その興奮が最高潮に達した瞬間、リアムとノエルが、オアシスがステージに現れました。

1曲目は「Hello」。イントロが鳴った瞬間、僕の体は勝手に宙を舞っていました。歌いながらジャンプするのは、2025年の体には少々堪えましたが、そんなことは関係ない。続く「Acquiesce」では、リアムがノエルのパートを観客に歌うよう促す。この兄弟の掛け合いが見たかったんだ!そして3曲目、「Morning Glory」。もうダメでした。リアムと、ノエルと、同じ空間でこの曲を歌っている。その事実が、16年分の想いと共に溢れ出し、僕は号泣していました。

肩を組みジャンプした「Cigarettes & Alcohol」の熱狂
涙を拭いながらも、体は止まりません。「Some Might Say」「Bring It On Down」と、名曲が続きます。特に「Bring It On Down」のサイケデリックな映像演出は、曲の疾走感と完璧にシンクロしていました。

そして、「Cigarettes & Alcohol」。リアムがお馴染みの聞き取りにくいMCで何かを叫ぶ。どうやら「隣の奴と肩を組んで円になれ」と言っているようです。言われるがままに周りの見知らぬファンと肩を組み、ノエルのギターリフに合わせてジャンプ!この一体感は、一体何なんだ。最高すぎる。
ノエル・ギャラガーが紡ぐ、涙の「Talk Tonight」
リアムが一度ステージを去り、ノエルの時間へ。アコースティックギター一本で始まったのは「Talk Tonight」。魂が揺さぶられる、とはこのことでしょう。続く「Half the World Away」。かつてノエルがいないステージでリアムがこの曲を歌った日のことを思い出し、胸が締め付けられます。また二人でステージに立てて、本当に良かった。ノエルの歌声が、ドームの隅々まで優しく染み渡っていきました。
シンガロングの嵐!「Stand By Me」から「Live Forever」へ
リアムが戻り、ライブは後半戦へ。「Stand By Me」では、リアムが観客にマイクを向け、「もっと歌え!」と煽る。僕らも全力で応え、最後には彼から拍手をもらいました。

「Cast No Shadow」では、会場中がスマートフォンのライトで照らされ、幻想的な光の海が生まれました。

そして、「Whatever」。スクリーンに広がる草原にリアムが立つ演出に、思わず息を呑みます。この曲が与えてくれた自由と希望を噛み締めながら、思いっきり熱唱しました。

本編を締めくくるのは「Live Forever」と「Rock ‘n’ Roll Star」。僕がオアシスで一曲選ぶなら、間違いなく「Live Forever」。イントロからエンディングまで、涙と声が枯れるまで歌い続けました。僕らは生き続ける。そう、力強く宣言するように。
アンコール、そして伝説は続く – 「Don’t Look Back In Anger」の大合唱
アンコールに応え、再びステージに現れたノエルが歌い始めたのは「The Masterplan」。若い頃には分からなかったこの曲の持つ希望の大きさに、また涙。そして、あのイントロが。「Don’t Look Back In Anger」。会場の5万5千人が一つになり、大合唱がドームを揺らします。過去を嘆くな、前を向け。オアシスが、ノエルが、僕らの背中を押してくれているようでした。
「Wonderwall」を経て、リアムが告げます。「This is the last song…」。最後の曲は「Champagne Supernova」。スクリーには、日本公演だけの特別な演出として、雄大な富士山の映像が。壮大なメロディと相まって、多幸感が会場を包み込みます。最高の夜でした。

演奏が終わり、ステージ中央でリアムがノエルを後ろから抱きしめる。あの確執のあった兄弟が。この光景を見れただけで、16年間待ち続けた価値がありました。

僕らの人生とオアシス – 16年分の「希望」を胸に
燃え尽きました。たくさん歌って、たくさん泣いて。ステージが去った後のドームの天井を見上げながら、僕は考えていました。これは終わりじゃない。始まりなんだ、と。

オアシスは、いつだって僕らに希望を与えてくれました。どんなに打ちのめされても、「Live Forever」と歌い、「Don’t Look Back In Anger」と励ましてくれた。この夜、彼らは再びそれを証明してくれたのです。オアシスがいる世界は、最高だ。来年、ネブワースでまた会おう。そんな確信を胸に、僕は東京ドームを後にしました。
公式サイト: https://www.livenation.co.jp/oasis2025
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以下、補足情報になります。
オアシスの名曲:時代を超えて愛されるアンセムたち
オアシスといえば、世代や国境を超えて誰もが一緒に歌える「シンガロング・アンセム」です。特に「Don’t Look Back in Anger」や「Wonderwall」、「Live Forever」といった楽曲は、彼らの伝説を築き上げてきました。 解散期間中も歌い継がれてきたこれらの名曲が、まさに昨日(10/25)の東京ドーム公演で再び演奏された瞬間は、日本のファンにとって歴史的な体験となったはずです。本日(10/26)の公演でも、どの曲が演奏されるのか期待が高まります。
オアシスグッズ:ファン必見のレアアイテムと定番コレクション
定番のボックスロゴTシャツやアルバムジャケットのグッズに加え、現在は何といっても『Oasis Live ’25』ツアーの限定グッズが最もホットなアイテムです。 さらに、現在ファッションシーンで大きな話題となっているのが、Adidas(アディダス)とのコラボレーションスニーカーやウェアです。彼らのスタイルに欠かせないブランドとの公式コラボは、音楽ファンのみならずスニーカーヘッズからも熱い注目を集めています。 東京ドーム公演の会場でも、これらの最新グッズを求める長蛇の列ができていることでしょう。
オアシスのチケット:伝説のライブを入手する方法とプレミア度
2024年の再結成発表は世界中を駆け巡り、発表された『Oasis Live ’25』ワールド・ツアーのチケットは、世界中で歴史的な争奪戦となりました。 もちろん、昨日(10/25)と本日(10/26)開催の東京ドーム2days公演も即日完売。1990年代の伝説を知る世代から、リアルタイムで体験できなかった若い世代まで、全世代がこの奇跡のチケットを求めました。現在、公式ルートでの入手は極めて困難となっています。
オアシスの前座/オープニングアクト:彼らが選んだ注目のアーティストたち
※「前座」と「オープニングアクト」はほぼ同義のため、まとめて解説します。
ビッグバンドである彼らがツアーのオープニングアクトに誰を選ぶかは、常に注目の的です。 海外公演では、ノエルやリアムとも旧知の仲である元ザ・ヴァーヴ(The Verve)のリチャード・アシュクロフトや、Cast、Cage the Elephantといった実力派バンドが選ばれています。 そして注目の東京ドーム公演では、昨日(10/25)が日本のロックシーンを代表するASIAN KUNG-FU GENERATION、そして本日(10/26)が世界的に評価を高めているおとぼけビーバーと、非常に豪華なラインナップが実現しました。
オアシスの曲:アルバムごとの魅力と隠れた名作
オアシスの魅力は、「Wonderwall」や「Live Forever」といった代表曲だけではありません。彼らは「B面(カップリング曲)のクオリティが異常に高い」バンドとしても有名です。
実際、今回の『Live ’25』ツアーのセットリストには、そうした「隠れた名曲」が惜しげもなく散りばめられています。
例えば、『Acquiesce』。リアムとノエルがボーカルを分け合うこの曲は、まさに「兄弟の再結成」を象徴する一曲です。また、ノエルがアコースティックギター一本で歌い上げる『Talk Tonight』や『Half the World Away』、そしてB面曲でありながらアンコールで演奏された『The Masterplan』は、その歌詞の深さとメロディの美しさで、多くのファンの涙を誘いました。
もちろん、『Hello』のようなアルバム冒頭を飾るアッパーな曲から、『Bring It On Down』のような初期の荒々しいロックナンバー、『Cigarettes & Alcohol』のようなアンセムまで、彼らのキャリア全体を網羅する選曲が、昨夜の東京ドームを凄まじい熱狂で包み込みました。
オアシスのツアーとライブ日程:世界を熱狂させた伝説の軌跡
※「ライブ日程」は「ツアー」の一部として、まとめて解説します。
1990年代に数々の伝説を残したオアシスが、『Oasis Live ’25』ワールド・ツアーとしてシーンに完全帰還しました。
この歴史的ツアーは、2025年7月のイギリス・アイルランドでの大規模なスタジアム公演を皮切りにスタート。その後、北米、メキシコ、韓国を経て、ついに日本へと上陸しました。
そのハイライトが、昨日(10月25日)と本日(10月26日)に開催される東京ドーム2days公演です。日本のファンにとって、まさに「待望」の瞬間であり、忘れられない歴史的な週末となります。
そして、この後もツアーの熱狂は止まりません。今後のスケジュールは以下の通り、オーストラリア、南米へと続きます。
- オーストラリア公演
- 10月31日、11月1日:メルボルン (Marvel Stadium)
- 11月4日、7日、8日:シドニー (Accor Stadium)
- 南米公演
- 11月15日、16日:ブエノスアイレス (Estadio Mâs Monumental)
- 11月19日:サンティアゴ (Estadio Nacional Julio Martínez Prádanos)
- 11月22日、23日:サンパウロ (MorumBIS)
オアシスは年末まで世界中を駆け巡り、ロックンロールの健在ぶりを見せつけています。



