東京のJAZZはここに眠る。ディスクユニオン Jazz TOKYO 徹底探訪記

御茶ノ水、ジャズの聖地へ: CityNomixの足跡

PhotomoのCityNomixです。デジタルマーケティングの喧騒から離れ、今日は東京・御茶ノ水へと足を運びました。この街には、私が個人的に「東京のJAZZレコードを探すなら、ここを外すことはできない」と確信している場所があります。それは、ディスクユニオン Jazz TOKYO。ジャズに心惹かれて以来、幾度となく訪れ、数々の名盤との出会いを格安で実現させてくれた、いわば私のジャズ探求の原点とも言える場所です。

→御茶ノ水といえばdisk Union 御茶ノ水店も忘れてはいけません。disk Union 御茶ノ水店の記事はこちら

 

東京・御茶ノ水、ディスクユニオンJazz TOKYOの店舗外観。青い看板。
東京のジャズがここに。ディスクユニオンJazz TOKYOの外観。

明治大学リバティタワーのすぐそば。白い建物に、黒地に赤いロゴが鮮やかに映えるその外観は、ジャズへの期待感を高めてくれます。お店は2階。エレベーターも備えられていますが、私はいつも、これから始まる音楽の旅へのプロローグとして、階段を選びます。カマシ・ワシントンの等身大パネルに出迎えられ、階段の壁にはカナダの歌姫、ケイティ・ジョージのポスター。もう、ここからジャズの世界が始まっているのです。

 

最重要ミッション:新着コーナー攻略が全てを決める

さて、ディスクユニオン Jazz TOKYOの扉をくぐったら、真っ先に向かうべき場所があります。それは、新着コーナー(New Arrivalコーナー)です。断言しますが、ここでの立ち回りが、その日の収穫を大きく左右します。経験豊富な常連さんは、必ずここからチェックを始めます。なぜなら、その物量が圧倒的だからです。

 

古着屋の新入荷コーナー。ハンガーに様々な衣類が掛けられ、「新入荷コーナー」と書かれた手書き風のポップが見える。
今日の掘り出し物はここから!当店自慢の新入荷コーナー。良いものは早い者勝ちです!

この日も、棚には4列もの新着レコードが。入口付近にもボックスで6箱。入荷した商品は、まずこの新着コーナーに集められ、その後、各アーティストの棚へと旅立っていくのです。つまり、アーティスト別の棚に並んでいるのは、この激戦区を生き抜いた、あるいは見過ごされたレコードたち。だからこそ、新着コーナーが何よりも重要。そして、ディスクユニオン Jazz TOKYOのそれは、とにかく量が多い。ロンドンのレコードショップでも、ここまで充実した新着コーナー、しかもジャズに特化したものは、そうそうお目にかかれません。

この充実ぶりは、ここにレコードを売りに来るお客さんの質の高さを物語っているように思います。愛情を込めて聴き込まれたであろう盤が、次の聴き手へとバトンを渡される場所。時には、特定のアーティストのコレクションが一挙に放出されることもあり、そんな時はまさに千載一遇のチャンスです。「今日の掘り出し物はここから!」という言葉は、このコーナーのためにあると言っても過言ではありません。

 

壁一面の歴史:名盤オリジナル盤の誘惑

新着コーナーでの探索に一区切りついたら、ふと壁に目を移してみてください。そこには、歴史に名を刻むジャズの名盤のオリジナル盤がずらりと並んでいます。ジャケットを眺めるだけでも壮観。音楽ファンならずとも、そのオーラに圧倒されることでしょう。一枚一枚に、音楽の歴史と物語が凝縮されているのを感じます。まさに眼福、そして耳福への入り口です。

壁一面に整然と並べられた多数のレコードジャケット。名盤のオリジナル盤コレクション。
圧巻のコレクション!名盤のオリジナル盤がずらりと並び、音楽ファンならずとも目を奪われます。要チェックです。

 

未来のスタンダードを発掘:新品コーナーとPOPの力

さらに奥へ進むと、新品のレコード・CDコーナーが広がっています。ここも見逃せません。特に注目したいのは、手書きの温かみが感じられるPOPの数々。「新品・新入荷コーナー」と書かれたPOPは、お店の「今、聴いてほしい!」というメッセージ。新進気鋭のアーティストや、話題の新作との出会いが待っています。ストリーミングでは見つけられない、フィジカルならではの発見があるはずです。

カメラ店の新品コーナーのショーケース。様々なカメラやレンズが陳列され、手前には「新品・新入荷コーナー」と書かれたPOPがある。
新品コーナーもしっかりチェック。POPをチェックして新しい発見を。

 

カセットテープという新たな波?

店内の一角には、中古カセットテープを集めたコーナーも。手書きのポップが、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。品揃えはまだ発展途上といったところですが、思いがけない音源との出会いがあるかもしれません。これからラインナップが充実していくのが楽しみなエリアです。

 

棚に並べられた中古カセットテープ。手前に「CASSETTE TAPE」と書かれたポップがある。
発見!中古カセットテープのコーナー。数はまだ少なめだけど、これからに期待。

充実のCDセクションと、奥深きSoul Blues館

レコードだけでなく、CDの品揃えもディスクユニオン Jazz TOKYOの大きな魅力です。新品・中古ともに、都内随一と言っても過言ではないでしょう。この日も、ケイティ・ジョージのコーナーがしっかりと設けられていました。Apple Musicなどのストリーミングサービスでは得られない「所有する喜び」と「探す楽しみ」がここにはあります。

 

そして、忘れてはならないのが、店内に併設された「Soul Blues館」。規模こそ小さいものの、ソウルやブルース好きの心をくすぐる、ツボを心得たセレクションが光ります。思わぬレア盤に遭遇することもあるので、ジャズ探訪の際には必ず立ち寄りたい、隠れた名所です。

ディスクユニオンJazz TOKYO内のSoul Blues館のレコードが並ぶ様子
ディスクユニオンJazz TOKYO内のSoul Blues館。小さいながらもツボを抑えた品揃え。

 

今日のディグ:出会いと、次への期待

一通り店内を巡りましたが、残念ながらこの日は「これぞ!」という一枚には出会えませんでした。しかし、それもまたレコード探しの醍醐味。いつだって、最高の出会いは予測不可能なのですから。

 

御茶ノ水には、他にもクラシック館やヘビーメタル館、少し足を延ばせば神保町店など、ディスクユニオンの魅力的な店舗が点在しています。それらを巡る旅は、また別の機会のお楽しみとしましょう。

 

ディスクユニオン Jazz TOKYO。ここは、ただレコードを売買する場所ではありません。ジャズという音楽が持つ無限の奥行きと、それを愛する人々の情熱が交差する空間。東京でジャズを求めるすべての人にとって、訪れるべき理由がここにあります。

 

アクセスと店舗情報

ディスクユニオン Jazz TOKYOでのレコードハンティングは、まさに宝探し。時間に余裕を持って、じっくりと音楽の海に身を委ねてみてはいかがでしょうか。

店舗名: ディスクユニオン Jazz TOKYO
所在地: 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-1-45 ニュー駿河台ビル2F
営業時間: 店舗にご確認ください
公式サイト: https://diskunion.net/shop/ct/jazz_tokyo

 Google Map :

訪問日時: 2025年6月21日 土曜日 16時頃

皆さんの「Photomo(歩いて、撮って、書く)」体験が、より豊かなものになりますように。

 

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