【鉄道博物館 写真レポ】時空を超える旅!新幹線からシミュレータまで「てっぱく」徹底ガイド

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子供の頃、図鑑の中でしか見たことのない「あの車両」に会える場所があります。
埼玉県大宮市にある「鉄道博物館(The Railway Museum)」、通称「てっぱく」です。
普段はデジタルマーケティングの世界で数字と向き合う私、CityNomixですが、今日はデータを離れ、鉄の匂いと歴史のロマンに浸るため、この聖地を訪れました。

鉄道博物館のエントランスホール。高い天井とガラス張りの渡り廊下、左手には「TH」ロゴのあるレンガ調のショップが見える
開放的なエントランスホールの吹き抜け空間とモダンな建築デザイン

エントランスホールの高い天井を見上げると、そこはもう日常ではありません。
今回は、「時空を超える鉄道タイムトラベル」をテーマに、日本の近代化を支えた蒸気機関車から、世界に誇る新幹線技術、そしてリアルな運転シミュレータ体験まで、私の足と目で感じた「てっぱく」の魅力を余すことなくレポートします。
単なる展示場の紹介ではありません。
これは、技術の進化を肌で感じる体験の記録です。

圧巻の車両ステーション:歴史が「並走」する空間

館内に足を踏み入れ、まず圧倒されるのがメイン展示の「車両ステーション」です。
ここには、明治から令和に至るまでの貴重な実物車両が、なんと36両も展示されています。

鉄道博物館の車両ステーションを2階から見下ろした全景。中央の転車台上のC57形蒸気機関車や手前のEF55形電気機関車など、多数の展示車両が一望できる。
2階から見渡す車両ステーションの全景。転車台のC57形蒸気機関車を中心に、鉄道史を彩る名車が一堂に会する。

2階の回廊から見下ろすと、そのスケール感に言葉を失いました。
中央の転車台には、優美なC57形蒸気機関車が鎮座しています。
その周りを、かつて日本の動脈を支えた電気機関車や特急列車が取り囲む配置は、まさに鉄道史のパノラマです。

黒い鉄の塊、蒸気機関車の息吹

鉄道博物館で展示されている茶色の流線型電気機関車EF55形と、転車台に乗った蒸気機関車C57形
愛称「ムーミン」ことEF55形電気機関車と、転車台上のC57形蒸気機関車の競演

転車台に近づいてみましょう。
ここにいるのはC57形蒸気機関車、通称「貴婦人」です。
その隣には、愛嬌のある流線型が特徴的なEF55形電気機関車、通称「ムーミン」が並んでいます。
武骨な黒い鉄の塊と、モダンな茶色の流線型。
この対比を見るだけで、当時の技術者たちが追い求めた「速さ」と「美しさ」への情熱が伝わってきます。

鉄道博物館の転車台周辺。C57 135蒸気機関車と、奥に並ぶ旧型客車や電気機関車などの展示車両。
転車台上のC57 135と、その奥に広がる旧型客車や電気機関車の展示ラインナップ。

歴史の重みを感じさせるのは、車両だけではありません。
天井の幾何学的な鉄骨構造が、産業遺産としての雰囲気をさらに高めています。
ここで深呼吸をすると、石炭とオイルの匂いが微かに漂ってくるような錯覚に陥ります。

昭和を駆け抜けた名車たち

鉄道博物館に展示されたアズキ色とクリーム色の455系電車(クモハ455形)の正面
国鉄時代の急行列車を象徴する、アズキ色とクリーム色の455系電車(クモハ455形)。

私のような世代にはたまらないのが、国鉄時代の急行色です。
このアズキ色とクリーム色のツートンカラーをまとった455系電車。
「急行」という種別そのものが少なくなった今、この姿には郷愁を誘われます。

ヘッドマーク「とき」を掲げた、クリーム色と赤色の181系ボンネット型特急電車
特徴的なボンネット型先頭部を持つ181系特急電車「とき」

そして、特急「とき」として活躍した181系。
大きなボンネットスタイルは、高速走行時の騒音対策とデザイン性を兼ね備えた、昭和の機能美の極致です。
さらに、忘れてはならないのが「電気機関車の王様」EF58形です。

つらら切り(ひさし)が特徴的な、茶色のEF58形電気機関車89号機
渋い茶色の車体とつらら切りが特徴的なEF58形電気機関車(89号機)
鉄道博物館の明るいホールに展示されている、お召し列車専用の電気機関車EF58形61号機
「ロイヤルエンジン」として活躍したお召し列車専用機、EF58形電気機関車61号機

特に、お召し列車専用機として活躍した61号機、通称「ロイヤルエンジン」の輝きは別格です。
磨き上げられた「ため色」のボディと、ステンレスの飾り帯。
それは単なる輸送機械を超え、工芸品のような気品を漂わせていました。

憧れのブルートレインと御料車

博物館に展示された初代ブルートレイン20系客車「あさかぜ」の後部外観
「走るホテル」と呼ばれた初代ブルートレイン、20系客車「あさかぜ」の優美な姿

「走るホテル」と呼ばれた20系客車、「あさかぜ」の後ろ姿も見逃せません。
丸みを帯びた展望車のデザインと、深い青色の車体。
夜行列車で旅をすること自体が特別なイベントだった時代を思い出させます。

20系客車の車内、青いモケットの座席と折りたたみ式の3段式B寝台
20系客車の3段式B寝台。幅52cmという当時の寝台の狭さと機能美。

車内を覗くと、幅わずか52cmの3段式寝台が見えます。
現代の感覚では狭く感じるかもしれませんが、当時の人々にとって、ここは夢を乗せて走る特別な空間だったのです。

博物館に展示された、金色の装飾が施された濃い茶色の御料車
重厚な塗装と金色の装飾が美しい、往時の優雅さを今に伝える御料車

一方で、一般庶民の旅とは対極にあるのが「御料車」です。
天皇陛下や皇族専用の車両には、菊の御紋と重厚な装飾が施されています。
ガラス越しに見るその内部は、ため息が出るほど優雅です。

新幹線:日本の技術力の結晶

鉄道博物館のハイライトの一つは、やはり新幹線です。
世界初の高速鉄道システムとして、日本の復興と成長を象徴する存在です。

団子鼻の0系から、最速のE5系へ

博物館に展示されている初代新幹線0系の先頭車両。白と青のツートンカラーで、特徴的な丸い団子鼻のデザイン。
愛らしい「団子鼻」の顔つきが懐かしい、初代新幹線0系の先頭部(21形)。

愛らしい「団子鼻」の0系新幹線。
この顔を見て「懐かしい」と感じるか、「かわいい」と感じるかで世代が分かれるかもしれません。
しかし、この車両がなければ、今の日本の鉄道網は存在しなかったでしょう。

鉄道博物館の車両ステーションを上から見下ろした様子。手前には0系新幹線の屋根とパンタグラフが大きく写り、奥には国鉄特急色の車両が並んでいる。
車両ステーション俯瞰:0系新幹線の屋根上機器とパンタグラフ

2階の通路からは、普段絶対に見ることができない屋根上のパンタグラフを観察できます。
高速走行を支える複雑なメカニズムを間近で見られるのは、博物館ならではの特権です。

鉄道博物館南館に並ぶE5系新幹線はやぶさと400系新幹線つばさ
南館(新館)に展示されているE5系「はやぶさ」と400系「つばさ」の並び

そして南館(新館)へ足を運ぶと、そこには現代のスターが待っています。
東北新幹線「E5系はやぶさ」と、山形新幹線「400系つばさ」です。
0系の丸みを帯びたデザインから、空気抵抗を極限まで減らすための鋭利なロングノーズへ。
この進化の過程を一目で見渡せるのが、ここ鉄道博物館の醍醐味です。

体験する博物館:リアルな運転シミュレータ

「てっぱく」が単なる展示施設ではない理由は、体験プログラムの充実にあります。
特に人気なのが、本物の運転台を使ったシミュレータです。

鉄道博物館の「てっぱく抽選アプリ」利用案内ポスター。体験プログラムの抽選予約に必要なアプリのQRコードと使い方が記載されている。
鉄道博物館の体験プログラム(シミュレータ等)の抽選に必要な「てっぱく抽選アプリ」の案内板。

一部の人気プログラムは抽選制となっており、入館後に「てっぱく抽選アプリ」でのエントリーが必要です。
しかし、予約不要で楽しめるものもあります。

211系電車の写真と解説が書かれた「211シミュレータ」の案内表示板
鉄道博物館の211シミュレータ案内パネル。料金無料・予約不要で体験できる運転台の解説が記されています。

今回私が体験したのは、在来線の「211シミュレータ」です。
こちらは予約不要、かつ無料で体験できます。
実際に使われていた運転台に座り、マスコン(マスターコントローラー)を握ると、気分は完全に運転士です。

3面スクリーンに投影された高崎線(北本から鴻巣間)の運転シミュレータ画面と、手前の計器モニターおよびプロジェクター
高崎線(北本→鴻巣間)の走行風景を再現した、プロジェクター投影による本格的な運転シミュレータ

目の前のスクリーンには、高崎線の実写映像が流れます。
速度計の針の動き、レールの継ぎ目を渡る音、そしてブレーキの感覚。
すべてがリアルで、ゲームセンターのそれとは緊張感が違います。
駅の停止位置にピタリと止める難しさを痛感し、プロの運転士への敬意が深まりました。

トレインレストラン日本食堂:旅情を味わうランチ

多くの展示を見て歩き回り、お腹が空いてきました。
ランチに選んだのは、館内にある「トレインレストラン日本食堂」です。
かつて列車内で営業していた食堂車を運営していた企業が手掛ける、本格的なレストランです。

鉄道博物館にあるトレインレストラン日本食堂の入り口。左手には食堂車を模した客席、中央には受付カウンターと順番待ちシステム、背景には高い天井と大きな窓が見える。
往年の食堂車を再現した「トレインレストラン日本食堂」のエントランス
食堂車を再現したレストランの内装。レースのカーテン、金色の網棚、壁面の照明
かつての食堂車のような優雅な雰囲気が漂う、レースカーテンと金色の装飾が美しい窓辺

網棚やカーテン、そして温かみのあるランプシェード。
細部までこだわった内装が、旅の非日常感を演出してくれます。

白いレースのテーブルクロスの上に置かれた、温かい光を放つ食堂車風のレトロな真鍮製卓上ランプ
旅情を誘う食堂車風のランプと、窓の外に広がる線路沿いの風景

窓側の席に座ると、外には実際の線路(高崎線・川越線など)が見えます。
行き交う現役の電車を眺めながらの食事は、鉄道ファンならずとも心が躍るはずです。

伝統の食堂車カレー

注文したのは、食堂車の代名詞とも言える「ビーフカレー」です。
銀色のソースポットに入って提供されるスタイルに、格式の高さを感じます。
濃厚で深みのあるルーは、長い歴史を感じさせる味わいでした。

白いテーブルクロスの上に置かれたソースポット入りのカレー、ライス、食べかけのサラダ
旅先で味わう、本格的な欧風カレーとサラダのランチタイム

そして、この最高のロケーションに欠かせないのがビール……と言いたいところですが、今日は車での来館です。
そこで、「アサヒ ドライゼロ」をオーダーしました。

白いテーブルクロスの上に置かれたアサヒZEROの瓶と、黄金色の液体と白い泡が注がれたグラス
昼食のお供に、濃厚な味わいのアサヒZEROを専用グラスで楽しむ。

専用のグラスに注がれた黄金色の液体と白い泡。
雰囲気だけで十分に酔いしれることができます。
美味しいカレーと、窓外の流れる景色。
これぞ、大人の社会科見学の醍醐味です。

鉄道博物館をもっと楽しむためのお役立ち情報

最後に、これから訪問される方のために、CityNomix的視点で実用的な情報をまとめました。
訪問前にぜひチェックしてください。

鉄道 博物館 写真 撮影

館内は基本的に写真撮影が可能ですが、三脚や自撮り棒の使用は禁止エリアが多いので注意が必要です. 特におすすめの撮影スポットは、車両ステーションの2階回廊です。ここからは広角レンズを使って、広大な展示場全体を一枚に収めることができます。また、展示車両は暗い場所にあることも多いので、スマホの「夜景モード」を活用すると、雰囲気のある写真が撮れます。

鉄道 博物館 チケット

チケットは原則として、セブンイレブンやローソンなどのコンビニで事前購入する必要があります。以前のように窓口で当日券を買うスタイルではないため、注意してください。ただし、空き枠がある場合に限り、当日Webでの購入も可能です。週末や連休は混雑するので、予定が決まったら早めに確保することをおすすめします。

鉄道博物館のロゴ、入館料金表、開館時間が記載された入口の案内板
鉄道博物館の入口に設置された入館料金と開館時間の案内板

鉄道 博物館 キッズプラザ

小さなお子様連れの方には、「キッズプラザ」が強い味方です。ここにはプラレールで自由に遊べる広大なエリアがあり、子供たちは大興奮間違いなしです。また、このエリアにはお弁当を広げられるスペースもあるため、家族でピクニック気分を味わうこともできます。授乳室やおむつ替えスペースも完備されています。

鉄道 博物館 はやぶさ

南館にあるE5系新幹線「はやぶさ」の実物展示は必見です。さらに、日によっては最高級座席「グランクラス」の着席体験イベントが行われることもあります。鮮やかな常盤グリーンの車体は写真映えも抜群で、子供から大人まで大人気のフォトスポットです。

鉄道 博物館 新幹線 セット

ミュージアムショップでは、限定のグッズが多数販売されています。特にお土産として人気なのが、E5系やE7系などがデザインされた新幹線セット(文房具やお菓子など)です。来館の記念になるだけでなく、友人へのお土産としても喜ばれます。

鉄道 博物館 レストラン メニュー

今回紹介した「日本食堂」以外にも、手軽な「キッズカフェ」や、駅弁屋があります。「日本食堂」のレストランメニューは、食堂車時代のレシピを再現したハヤシライスやビーフシチューなど、洋食の王道が揃っています。価格は少し高めですが、その雰囲気と味には十分な価値があります。

鉄道 博物館 新幹線ラウンジ

歩き疲れたら、3階の「新幹線ラウンジ」へ。ここは、すぐ横を通過する東北・上越新幹線を同じ目線の高さで見学できる絶景スポットです。飲食の持ち込みが可能なので、駅弁を買ってここで食べるのも通な楽しみ方です。

鉄道 博物館 ミニはやぶさ 先着

屋外で実際に乗車できる「ミニ運転列車」や「ミニはやぶさ」は非常に人気があります。これらは「てっぱく抽選アプリ」での抽選、もしくは先着順での整理券配布となる場合があります。入館したらすぐにアプリをチェックし、スケジュールを組むのが攻略の鍵です。

まとめ:鉄道は「記憶」を運ぶ乗り物

大宮の鉄道博物館で過ごした一日は、単なる知識の習得以上の体験でした。
それは、日本の近代化の歩みを追体験する旅であり、自分自身の幼少期の記憶と再会する旅でもありました。

圧倒的な迫力の実物展示、五感を刺激するシミュレータ、そしてノスタルジックな食事。
ここには、鉄道ファンならずとも楽しめる「物語」があります。
皆さんもぜひ、次の休日はこのタイムマシンに乗って、時空を超える旅に出かけてみませんか?
きっと、新しい発見と懐かしい記憶が、あなたを待っています。

Official site: https://www.railway-museum.jp/
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