SOHOの喧騒と、ふと訪れたランチタイムの奇跡
それは、11月のある日曜日の午後でした。ロンドンのSOHO地区で、いつものようにレコードをディグっていた私、CityNomix。時間を忘れて没頭し、気づけばランチタイムをとうに過ぎた14時半。空腹を覚え、さてどうしようかと考えた時、ふと頭に浮かんだのが「Pierre Victoire Soho」でした。以前、この店の前を通りかかった際、多くのお客さんで賑わう様子が気になっていたのです。こんな時間なら、もしかしたら…?
この界隈は、常に新しい刺激と発見に満ちていますが、ロンドン SOHO リーズナブル フレンチという組み合わせは、フーディーにとってまさに宝探しのようなもの。期待を胸に、店の扉を開きました。

予期せぬ時間帯の訪問と、温かな歓迎
「一人ですが、大丈夫ですか?」と尋ねると、快く「もちろん!」との返事。入口すぐの席に案内されました。店内は、ランチのピークは過ぎたものの、まだ多くのお客さんで賑わっており、しかしどこか落ち着いた空気が流れています。まずは、渇いた喉を潤すためにビールを注文。SOHOの活気を感じつつも、ほっと一息つける瞬間です。
この時間帯でも温かく迎え入れてくれるのは、観光客にも地元客にも嬉しいポイント。ロンドン観光 おすすめの合間に立ち寄るにも、最高のロケーションと言えるでしょう。
18.9ポンドの幸福:2コースランチ体験
渡されたメニューを見ると、2コースで18.9ポンドという驚きの価格設定。前菜とメイン、あるいはメインとデザートを豊富なリストから選べるようです。しかし、さすがにランチタイムを大幅に過ぎていたためか、残念ながらいくつかのメニューは品切れとのこと。さて、何を選ぼうか…と熟考していると、ある一品が目に飛び込んできました。
メニュー選びの小さなドラマ
「イカのフライ」。ビールを飲んでいるし、オーソドックスながら間違いない選択だろう。まずはこれに決定。もう一品は肉料理がいいな、と思い「ポーク」を選ぶことに。この選択が、後に大きな感動を呼ぶことになるとは、この時はまだ知る由もありませんでした。
衝撃の序章:常識を覆すイカのフライ
注文してしばらくすると、運ばれてきたイカのフライ。見た目は、衣が少しだけほどけているような、素朴な印象です。正直なところ、一瞬「大丈夫かな?」と思ったほど。しかし、一口頬張った瞬間、その考えは吹き飛びました。

見た目からは想像できない、至高の柔らかさと風味
「な、なんだこれは…!」イカが、イカとは思えないほど柔らかいのです。そして、温かく、衣はサクサク。絶妙な塩加減が、素材の旨味を最大限に引き出しています。これは、私がこれまで食べてきたイカリングフライの中で、間違いなくNo.1。そう断言できる美味しさでした。
自家製イカスミソースとのマリアージュ
さらに驚いたのは、添えられた黒いソース。おそらくイカスミのソースでしょう。これがまた、とてつもなく濃厚なのです。シンプルな塩味だけで既に完成されているのに、このソースをつけると、さらに深みが増し、ビールの進むこと、進むこと。「すみません、ビールもう1杯お願いします!」自然とそう口にしていました。
メインディッシュのサプライズ:創造的なポーク料理
イカのフライの余韻に浸っていると、メインのポークが運ばれてきました。これがまた、想像していたポークステーキとは全く異なる、意表を突くビジュアル。四角くカットされ、表面は美しい焼き色。これは皮なのでしょうか?そして、添えられたソースも、今まで見たことのない独創的なものです。

香ばしい皮、ジューシーな肉、爽やかなソースの三重奏
まずは、カリッと焼かれた皮から一口。香ばしさが口の中に広がります。そして、肉の部分は驚くほどジューシー。下に敷かれたソースは、見た目に反してさっぱりとした味わいで、皮の香ばしさ、肉のジューシーさ、そしてソースの爽やかさが三位一体となり、口の中で完璧なハーモニーを奏でます。これもまた、唸るほどの美味しさ。ピエールヴィクトワール SOHO、恐るべしです。
SOHOの日常に溶け込む、地元民に愛される理由
この2品で、たったの18.9ポンド。正直、安すぎると感じました。このレベルの料理をこの価格で提供できるのは、並大抵のことではありません。しかも、メニューは決して絞られているわけではなく、非常に豊富。これは間違いなく、シェフの確かな腕前と、食材への深い理解があってこそ成せる技でしょう。まさにロンドン フレンチ コスパ最強と言っても過言ではありません。
聞こえてくるのは、ロンドナーたちのリアルな会話
店内を見渡すと、日曜の遅いランチを楽しむ地元ロンドナーたちの姿が多く見られます。「仕事はどう?」「家族は元気?」「最近、誰と会った?」そんな何気ない日常会話が、あちこちのテーブルから聞こえてきます。アラカルトで好きなものを頼んだり、ワインボトルを開けたりと、それぞれが思い思いの時間を楽しんでいる様子。これぞ、SOHO グルメ 隠れ家の真髄。本当に地元で愛されている人気店なのだと、肌で感じました。
絶えず客足が途絶えない、本物の人気店の証
私が食事をしている間にも、次から次へとお客さんが入ってきます。あっという間に席は埋まり、11月だというのに、外のテラス席まで満席に。これ以上長居するのは野暮というもの。満足感と共に会計を済ませ、店を後にしました。
なぜ「Pierre Victoire Soho」はフーディーにおすすめなのか?
「また必ず来たい」。心からそう思わせてくれるレストランでした。ロンドン ランチ 安い 美味しいというキーワードで探している方にはもちろんのこと、本格的なフレンチを手軽に楽しみたい全てのフーディーに、自信を持っておすすめできます。SOHOという刺激的なエリアで、こんなにも心温まる美味しい体験ができるとは、まさに嬉しい驚きでした。
このクオリティと体験でこの価格は、本当に破格。ロンドン観光の思い出に、美味しい食事は欠かせません。「Pierre Victoire Soho」は、その期待を裏切らない、いや、期待をはるかに超える満足感を与えてくれるはずです。
CityNomixの視点:次回の訪問で試したいこと
今回いただいた2品があまりにも素晴らしかったので、他のメニューへの興味が尽きません。次回は、今回品切れで食べられなかった料理や、あるいは全く違う組み合わせで2コースを堪能してみたい。そして、夜の雰囲気もきっと素敵なはず。ワインと共に、ゆっくりとディナーを楽しむのも良いな、と次回の訪問に胸を膨らませています。
基本情報と訪問のヒント
店舗名: Pierre Victoire Soho
アクセス: ロンドン SOHO地区の中心部に位置し、アクセスも便利です。詳しい場所は、以下のGoogle Mapでご確認ください。
予約: 人気店のため、特に週末やディナータイムは予約をおすすめします。公式サイトからOpenTable経由で簡単に予約できます。
公式サイト: http://www.pierrevictoire.com/london/restaurant/menus.asp
訪問のヒント: 私のようにランチタイムを過ぎてしまうと、選べるメニューが限られる可能性があります。豊富なメニューから選びたい方は、通常のランチタイム(12時~14時頃)に訪れるのが良いでしょう。とはいえ、遅い時間でも温かく迎えてくれ、十分に満足できる体験が待っていますよ。
ロンドンを訪れるフーディーの皆さん、SOHOにお立ち寄りの際は、ぜひ「Pierre Victoire Soho」で、忘れられない食体験をしてみてください!