雨の人形町、甘酒横丁に漂う誘惑の香り
こんにちは、CityNomixです。普段はデジタルマーケティングの喧騒の中で生きていますが、ひとたび街へ繰り出せば、その土地ならではの文化や食の魅力に心を奪われる一人の旅人です。今日は、東京の下町情緒あふれる人形町、その中でも特に食欲をそそる香りが立ち込める甘酒横丁でのグルメな体験をお届けします。
訪れたのは6月のある火曜日、時刻は11時過ぎ。あいにくの雨模様でしたが、甘酒横丁に足を踏み入れた瞬間、そんな憂鬱も吹き飛ぶような芳しい香りに包まれました。醤油の焦げる匂い、甘い菓子の香り、そして出汁の風味…。そう、ここは食のワンダーランド。今日の私の目的は、この街で評判のランチをいただくこと。狙いは、かねてからブックマークしていたピザの名店です。
予約必須!「PIZZA DA BABBO」で味わう至高のナポリピッツァ
目指すは、日本最大の口コミグルメサイト「食べログ」でピザ百名店にも選出されている「PIZZA DA BABBO」さん。店内の本格的なピザ窯で焼き上げられるナポリピッツァが絶品との噂を聞きつけ、期待に胸を膨らませていました。

雨でも満席の人気店、事前の予約が吉
平日の雨にもかかわらず、開店と同時に店内は満席。私はほんの少し出遅れてしまい、最初の入店組にはなれず。どうやら皆さん、事前に予約をされている様子。デジタルマーケティングを生業とする私としたことが、基本中の基本を失念していました(苦笑)。次回訪問の際は、必ず予約をしようと心に誓いました。結局15分ほど待って、ようやく席へ。これは貴重な教訓ですね。
店内を見渡すと、近隣で働くビジネスパーソンらしき方々が3分の1ほど。残りは、明らかにこのお店を目指して遠方から来たであろう食通たち。お一人様もちらほら見受けられ、特に女性客が多い印象です。スタッフには外国籍の方もいらっしゃいましたが、流暢で丁寧な日本語で対応してくださり、とても好感が持てました。
メニュー選びの愉しみと、嬉しい発見
さて、メニューとにらめっこです。ランチセットは、メインのピザもしくはパスタ、グラタンからメインとサラダまたはスープが付くとのこと。スープは日替わりで、この日は私の大好きな「とうもろこしのスープ」。これは見逃せません。

ここで、メニューの片隅に小さな文字で書かれた「前菜両方の場合は追加料金300円」という記述を発見!これは嬉しいサプライズ。もちろん、サラダとスープの両方をお願いしました。さらに裏面をチェックすると、アラカルトメニューのピザも追加料金でランチセットにできるとのこと。こういう細やかな配慮が、食いしん坊の心を掴むのですよね。
前菜から伝わる期待感:新鮮サラダと濃厚コーンスープ
まずは前菜が運ばれてきました。シャキシャキの新鮮野菜に、酸味の効いたビネガードレッシングが絶妙にマッチ。野菜本来の味が引き立っています。

そして、期待のとうもろこしのスープ。口に含むと、とうもろこしの粒感が残っていて、普段飲むコーンスープとは一味違う食感。適度な甘みとコクがあり、心も体も温まる優しい味わいです。前菜の段階で、すでにメインへの期待は最高潮に達していました。

本命登場!マルゲリータとクワトロフォルマッジ
いよいよ、真打ちの登場です。店内のピザ窯で焼き上げられる様子が見えるのも、ライブ感があって食欲をそそります。
最初に運ばれてきたのは、ピザの王道「マルゲリータ」。焼きたての生地の上で、フレッシュなトマトの酸味、芳醇なモッツァレラチーズ、そしてバジルの爽やかな香りが三位一体となって鼻腔をくすぐります。一切れ口に運ぶと、生地は外はカリッと、中はモチモチ。見た目は大きいかなと思いましたが、あまりの美味しさにあっという間に一枚ペロリ。シンプルながらも素材の良さが際立つ、まさに王道の一品でした。

続いては、私のもう一つのお目当て「クワトロフォルマッジ」。リコッタ、ゴルゴンゾーラ、モッツァレラ、グラナパダーノという4種のチーズが織りなす、複雑で濃厚な味わいのハーモニー。別添えのハチミツをかけると、チーズの塩味とハチミツの甘さが絶妙に絡み合い、口の中で至福の爆発が起こります。「ピザにハチミツ?」と訝しむ方にこそ、ぜひ試していただきたい組み合わせ。これは忘れられない味になりました。門前仲町の名店、カマルプールのゴルゴンゾーラクルチャを彷彿とさせる、チーズ好きにはたまらない逸品です。

「PIZZA DA BABBO」さん、素晴らしいランチをありがとうございました。大満足です。これは人形町でランチを探している方に、自信を持っておすすめできる名店。再訪確定です!
甘酒横丁は誘惑だらけ!食後の食べ歩きも止まらない
大満足のピザランチを終え、さて帰路につこうかと甘酒横丁を歩き始めた矢先のこと。古風な看板と香ばしい匂いが、私の足を止めました。「高級たいやき 柳屋」。ピザでお腹は満たされているはずなのに、この誘惑には抗えません。
熱々危険!老舗「柳屋」の高級たいやき
店頭では、雨にもかかわらず職人さんたちがせっせとたいやきを焼いています。そのライブ感に惹かれ、一つ購入。手渡されたたいやきは、持つのがやっとなくらいの熱々っぷり!

一口頬張ると…これは危険な熱さ!火傷に注意しつつ、ハフハフしながらいただきます。薄皮の生地の中には、甘さ控えめのしっとりとした粒あんがたっぷり。ピザの後の人形町スイーツとしても、これは最高の選択でした。雨の中、たいやきを頬張る幸せ。これもまた、甘酒横丁 食べ歩きの醍醐味です。

老舗の味を手軽に「人形町今半」の牛肉コロッケ
たいやきを堪能し、今度こそ帰ろうと思ったその時、目に飛び込んできたのは風格のある赤い看板。「すき焼割烹 人形町今半」ではありませんか!デパ地下の惣菜には日頃からお世話になっていますが、本店は久しぶり。吸い寄せられるように、併設されている精肉店と惣菜店へ。


こぢんまりとした惣菜店には、所狭しと美味しそうな品々が並んでいます。特に目を引いたのは、今半自慢の牛肉をふんだんに使った「牛肉コロッケ」。これも食べないわけにはいきません。「牛肉コロッケを一つください」とお願いすると、店員さんから「食べ歩きされますか?」とのお声がけ。老舗の名店も、食べ歩きウェルカムなんですね。心の中で快哉を叫びつつ、「はい、します!」と即答。

早速店先で頬張ると、衣はサクサク、中にはお肉がゴロゴロと入っていて、じゃがいもの甘みと牛肉の旨みが口いっぱいに広がります。これは美味しい!ただ一点、私のリサーチ不足だったのですが、温めてもらえるか確認しなかったこと。次回はぜひ聞いてみようと思います。これもまた、リアルな体験から得た教訓ですね。

次回の宿題:幻のローストビーフと「肉の日」
牛肉コロッケを瞬く間に平らげ、精肉店を横目に帰ろうとした瞬間、衝撃的な張り紙を発見。「夕方16時から限定販売 おつまみローストビーフ そして、ダイナマイトセール!」。なんですと!?しかし、時刻は昼過ぎ。ダイナマイトセール、今日はもう終わってしまっている…無念。さらに、「毎月29日は肉の日」の文字も。今半で「肉の日」セールが行われているとは、ブックの日(29日)は知っていましたが、これは初耳。次回の人形町グルメ探訪の楽しみが、また一つ増えました。

人形町の食の魅力は無限大!再訪を誓う
人形町には、今回訪れたお店以外にも、讃岐うどんの名店「谷や」、和栗モンブランとかき氷が人気の「ふわり」など、魅力的な飲食店がまだまだたくさんあります。東京下町グルメの奥深さを改めて感じさせてくれる街、それが人形町です。
今日のところは、美味しいピザと絶品食べ歩きグルメでお腹も心も満たされました。雨の中の散策でしたが、食の神様は私に微笑んでくれたようです。この街には、何度でも足を運びたくなる不思議な魅力がありますね。この記事を読んでくださったあなたが、少しでも人形町と甘酒横丁の魅力に触れ、次の休日に足を運んでみたいと思っていただけたら、ナビゲーターとしてこれ以上の喜びはありません。
ごちそうさまでした。また必ず来ます、人形町!
PIZZA DA BABBO 公式サイト: https://www.da-babbo.jp/
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