Fazer Caféヘルシンキ本店へ。1891年創業の空間でシナモンロールとライ麦ビールの方程式

品目実額メモ
3/29 チョコ量り売り
チョコ量り売り(Irtokonvehti)€29.90/kg0.226kg+0.704kg=計930gで€27.81
Moomin Creamy Fudge€3.60/個5個で€18.00
袋(Cafe kassi)€0.50袋だけ税率25.5%
小計€46.31AMEX払い
3/30 カフェ飲食
Korvapuusti(シナモンロール)€4.70フィンランドの定番
Fazerin sininen kakku€7.90Fazerブルーのケーキ
Geishaleivos€8.20Geishaのケーキ
Tyrni-manteli kakkupala€7.90シーバックソーン&アーモンド
Caffe Latte€5.20
Vaalea Ruis Lager€9.00酒だけ税率25.5%
Pepsi 0.5L€4.00
小計€46.90Visa払い
2日合計€93.21
店名Fazer Café Kluuvikatu 3(1891年創業のFazer本店)
場所ヘルシンキ中心部 Kluuvikatu 3
訪問日2026年3月29日・30日(2日連続)
使った金額2日計€93.21(量り売り€46.31+カフェ€46.90)
ハイライトチョコ量り売り€29.90/kg・ムーミンファッジ€3.60
公式www.fazer.fi

夕暮れのヘルシンキ街歩きと、Fazer Cafeの青いネオン

アレクサンテル通りでの買い物を終え、ふと見上げると、ヘルシンキの空には美しいうろこ雲が広がっていた。通りの奥に沈みゆく夕日が、トラムの線路と石畳を黄金色に染め上げ、道行く人々の影を長くドラマチックに伸ばしている。肌を撫でる少し冷たい空気が、歩き回って程よく疲れた身体に心地よい。充実した1日の締めくくりに小腹が空いた今、頭の中はすでに温かい空間への期待で満ちている。

ヘルシンキの夕暮れとうろこ雲
アレクサンテル通りから見上げる、ヘルシンキの美しい夕暮れの空。

冷たい空気の中で石畳を歩いていると、ふとスパイスの効いた甘い香りが恋しくなってくる。お土産探しや夕飯の買い出しに夢中になっていたが、よく考えたらまだFazer Cafeに立ち寄っていないことに気がついた。ヘルシンキを訪れたなら、この老舗でのカフェタイムは絶対に外せないルーティンの一つだ。足取りは自然と、あの重厚なファサードへと向かっている。

先に言葉の話をひとつ。フィンランドのシナモンロールは、アメリカ風の甘いアイシングをまとったあれとは別物だ。生地にカルダモンが香り、甘さはずっと控えめ。だからこの記事では、北欧スタイルへの敬意を込めて「シナモンバン」と呼ぶことにする。現地の名はコルヴァプースティ(korvapuusti)——直訳すると「叩かれた耳」。その名の通り、両側からきゅっとつままれたような独特のかたちをしている。

Fazer Cafeの外観と青いネオンサイン
アール・デコ調の重厚なファサードに輝くFazerのネオンサイン。

少し歩くと、アール・デコ調の美しい建築に青く縁取られた「FAZER」のネオンサインが誇らしげに輝いているのが見えてきた。大きなガラス窓から漏れる温かなオレンジ色の照明と、店内でくつろぐ人々のリラックスした姿が、外の冷たい空気との見事なコントラストを描いている。そんな時、青いネオンサインが輝くFazer Cafeの重厚な扉を開ける瞬間のワクワク感といったら!

歴史ある空間でのメニュー選び。Fazer Cafe クルーヴィカトゥ本店のショーケース

重厚なガラス扉を開けて一歩足を踏み入れると、ふわりと漂う甘いチョコレートとカルダモンのスパイシーな香りに一瞬で包み込まれる。レジ列に並びながら、黒板に整然と描かれた美しいタイポグラフィを見上げるこの時間がたまらない。視線は自然とカフェラテ、そして冷たいドリンクの項目に潜む「BEER」の文字へと引き寄せられていく。

Fazer Cafeの黒板メニュー
クラシックなタイポグラフィが美しいメニューボード。

メニュー下部に刻まれた「1891」という数字と「KLUUVIKATU 3 CLASSICS」の文字が、フィンランドを代表する老舗の誇りを静かに語りかけてくる。カフェでビールを頼むのは少し意外に思えるかもしれないが、実はこの組み合わせこそがすっかり僕の定番になっている。次にショーケースへと視線を移すと、そこにはフィンランドの日常がぎっしりと詰まっていた。

ショーケースに並ぶカレリアパイやオープンサンド
フィンランドのソウルフードであるカレリアパイが整然と並ぶ。

下段に並ぶのは、波打つライ麦のクラストが美しい「カレリアパイ(Finnish Rice Pie)」。ミルク粥の優しい焼き色が、素朴ながらも確かな温もりを感じさせる。さらに上段には、こぼれ落ちんばかりの小エビが乗ったオープンサンドが鎮座しており、小腹を空かせた旅人を容赦なく誘惑してくる。手書き風のプライスカードすら、この洗練された空間を彩る重要なピースだ。

Fazer Cafeの美しいケーキのショーケース
艶やかなグラサージュが施された濃厚なチョコレートケーキたち。

隣のショーケースに目を移せば、そこはまるで北欧の宝石箱だ。艶やかなグラサージュが美しい濃厚なチョコレートケーキや、ぽってりとしたフォルムが愛らしいムースが、「私を選んで」と言わんばかりに整列している。ガラス越しにケーキを見つめながら、Fazerらしい濃厚な一品を選ぶまでの心地よい迷いの時間は、大人になっても変わらない純粋な喜びを引き出してくれる。

老舗のプライドを感じる「Fazer Cafe シナモンバン」の圧倒的な存在感

ケーキと並んで絶対に外せないのが、フィンランド名物のコルヴァプースティ(シナモンバン)だ。大理石調のショーケースに鎮座するその姿は、見るからにずっしりとした重厚感があり、老舗の誇りを感じさせる堂々たる佇まい。この光景を前にすると、アレクサンテル通りでの買い物歩きで疲れた身体が、しっとりやわらかな甘さを強烈に欲しているのがわかる。アメリカ風がアイシングで塗り込めるのに対し、フィンランドの流儀はあられ糖を散らしてカルダモンを効かせる。引き算の甘さだ。ちなみにフィンランドには10月4日「コルヴァプースティの日」という記念日まである。それほどの国民的おやつなのだ。

Fazer Cafeの名物シナモンバン
大粒のパールシュガーが散りばめられた堂々たるシナモンバン。

表面にたっぷりと散りばめられた大粒のパールシュガーが、照明を反射してキラキラと輝いている。4.70ユーロのプライスカードは、これから始まる極上のカフェタイムへの入場券だ。ガラス越しでもカルダモンのスパイシーな香りが鼻腔をくすぐるような錯覚に陥り、想像しただけで喉が鳴る。

シナモンバンとチョコレートデニッシュ
甘いスパイスの香りがガラス越しにも伝わってくるようだ。

すぐ隣には、Fazerならではの濃厚なチョコレートがたっぷりと渦巻くデニッシュが並んでおり、どちらにしようかと本気で悩ませてくる。しかし、ここは初志貫徹でシナモンバンをオーダーする。しっかりがっしりとしたフォルムと、スパイスが効いたこの一品は、僕の中ではヘルシンキの名店Andanteと同率1位の美味しさなのだ。

サステナブルなライ麦ビールと甘いスパイス。ヘルシンキならではの夕方カフェ体験

大理石のひんやりとしたテーブルに並べたのは、ヘルシンキの街歩きを満喫した後にたどり着いた自分だけの完璧なラインナップだ。カフェラテのふんわりとしたミルクの泡にはハートが描かれ、ソーサーにはさりげなくFazerブルーのチョコレートが添えられている。そしてその隣には、琥珀色に輝く冷たいビールが待機している。

ライ麦ビールとカフェラテ、シナモンバンのテーブル
ライ麦ビールとカフェラテ、そして絶品シナモンバンが揃う時間。

ここで絶対に試してほしいのが、オリジナルビールの「Barley & Ruis(バーレア・ルイス)」と絶品シナモンバンの組み合わせだ!このビールは、なんとカフェで余ったライ麦パンから生まれたというサステナブルな一杯。フィンランドの老舗醸造所「Teerenpeli(テーレンペリ)」との共同開発で作られており、チューリップグラスの縁から漂うライ麦特有の香ばしさと深みがたまらない。

一緒に頬張るシナモンバンがもう最高だ。一口かじれば、しっとりやわらかな生地の食感とともに、カルダモンの鮮烈な香りが口いっぱいに広がる。ビールの深い苦味と香ばしさが、スパイスの効いたシナモンバンや濃厚なチョコレートケーキの甘さを絶妙に引き締め、甘さとほろ苦さの無限ループへと誘ってくれる。

ちなみにこのライ麦ビールは、Fazer Café Kluuvikatu 3(本店)のほか、Fazer Experience Visitor Centre(ビジターセンター)やストックマン百貨店8階のFazer店舗でも飲むことができるとのこと。2026年9月訪問時点でも、この背徳的で魅力的なペアリングは健在だった。冷えた身体にじんわりと染み渡る、老舗カフェならではの至福の時間がここにある。

Fazer Cafeでの時間を終えて。次のヘルシンキ旅行で必ず立ち寄りたい場所

スパイスの余韻とビールの心地よい酔いを感じながら、Fazer Cafeの重厚な扉を開けて外へ出る。すっかり日が落ちかけたアレクサンテル通りは、街灯のオレンジ色とショーウィンドウの明かりが石畳に反射し、先ほどよりもさらにノスタルジックな表情を見せていた。

夕暮れのアレクサンテル通り
カフェでの時間を終え、心地よい余韻とともに歩くアレクサンテル通り。

もちろん、店内には美しいパッケージに包まれたチョコレートやクッキーがずらりと並んでおり、お土産探しにも事欠かない。Fazer Cafeでの特別なお土産探しはこちらの記事でも詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてほしい。お土産を買うのもよし、カフェでどっぷりくつろぐのもよし、その日の気分に合わせて多様な楽しみ方ができる。

ヘルシンキを訪れるなら、Fazer Cafeは単なる休憩場所ではなく、フィンランドの食文化とサステナブルな取り組みを肌で感じられる重要な目的地だ。次の旅行の際は、ぜひGoogle Mapに保存して、ライ麦ビールとシナモンバンの甘美な方程式をその舌で確かめてほしい。

【補足】Fazer Cafeとヘルシンキのカフェ文化をより深く楽しむためのキーワード集

Fazer Café Kluuvikatu 3

ヘルシンキの中心部、アレクサンテル通りに交差するクルーヴィカトゥ通りに位置する本店だ。1891年の創業以来、フィンランドのカフェ文化を牽引してきた歴史ある空間であり、アール・デコ調の洗練された内装が訪れる人々を魅了し続けている。観光の合間に立ち寄りやすい立地と、老舗ならではの質の高いサービスが、何度でも足を運びたくなる理由となっている。

Fazer Cafe メニュー

カフェのメニューは非常に豊富で、ドリンクから軽食、本格的なスイーツまで幅広く揃っている。定番のカフェラテや濃厚なホットチョコレートはもちろん、小腹を満たすカレリアパイやオープンサンドも人気だ。朝食から夕方の軽めのディナーまで、時間帯を問わず利用できる使い勝手の良さが、旅行者にとって非常にありがたいポイントだ。

Fazer Cafe ライ麦ビール

カフェのサステナブルな取り組みから生まれたのが、余ったライ麦パンを活用したオリジナルビール「Barley & Ruis」だ。食品ロスを減らすという環境への配慮と、老舗醸造所の技術が見事に融合した一杯。ライ麦ならではの香ばしさと適度な苦味が、甘いケーキやシナモンバンと驚くほど相性が良い。

Fazer Cafe シナモンバン

フィンランド語でコルヴァプースティと呼ばれるシナモンバンは、Fazer Cafeを代表する看板メニューの一つ。カルダモンがしっかりと効いた生地に、たっぷりのパールシュガーがトッピングされている。4.70ユーロという価格に見合う、ずっしりとしたボリューム感と、しっとりとした食感がたまらない逸品だ。

ヘルシンキ カフェ おすすめ

ヘルシンキには数多くの魅力的なカフェが存在するが、歴史と格式、そして味の確実さを求めるならFazer Cafeは外せない。特に初めてのヘルシンキ旅行であれば、まずはこの空間でフィンランドのカフェカルチャーの基準を体感しておくことをおすすめする。2026年現在も、多くの地元民や観光客で賑わい続けている。

ヘルシンキ シナモンロール 老舗

シナモンロール(コルヴァプースティ)を提供する老舗の中でも、Fazerのレシピは伝統的かつ王道の味わいを守り続けている。奇をてらわないオーソドックスなスタイルだからこそ、素材の良さとスパイスの配合バランスがダイレクトに伝わってくる。老舗の味を求めて世界中からファンが訪れるのも納得だ。

ヘルシンキ お土産 Fazer

カフェの入り口付近には、Fazerブランドのチョコレートやキャンディが美しく陳列されたショップスペースが併設されている。定番の「Fazer Blue(ファッツェルブルー)」のミルクチョコレートをはじめ、パッケージデザインも洗練されており、大切な人へのヘルシンキ土産として選んで絶対に失敗しないアイテムが揃っている。

フィンランド ライ麦ビール テーレンペリ

Fazerと共同でライ麦ビールを開発した「Teerenpeli(テーレンペリ)」は、フィンランドを代表する老舗のクラフトビール・ウイスキー醸造所だ。確かな醸造技術を持つ彼らとのコラボレーションだからこそ、単なるエコな企画モノにとどまらない、本格的で深い味わいのビールが完成したのである。

ヘルシンキ 夕方 カフェ ビール

ヨーロッパのカフェ文化特有の楽しみ方が、夕方にアルコールとスイーツを合わせるスタイルだ。街歩きで程よく疲れた夕暮れ時、ディナーの前にカフェに立ち寄り、ビールで喉を潤しながら甘いものでエネルギーを補給する。このゆったりとした時間の使い方が、ヘルシンキ滞在をより豊かなものにしてくれる。

Fazer Cafe クルーヴィカトゥ

本店があるクルーヴィカトゥ(Kluuvikatu)は、ヘルシンキ屈指のショッピングエリアだ。エスプラナーディ通りとアレクサンテル通りを結ぶこの短い通りには、高級ブランドや洗練されたセレクトショップが立ち並んでいる。買い物の動線に自然と組み込めるアクセスの良さも、このカフェの大きな魅力だ。

Fazer Cafe menu

英語で検索されることも多いFazer Cafeのメニュー構成だが、店内にはわかりやすい黒板や英語表記のプライスカードが用意されている。観光客でも指差しで注文しやすく、ドリンクからフードまで幅広い選択肢が揃っているため、語学に不安があっても安心して利用できるのが魅力だ。

Fazer Cafe cinnamon bun

海外の旅行者からも「cinnamon bun」として絶大な人気を誇る一品。アメリカ風のアイシングがたっぷりかかったものとは異なり、フィンランド風はカルダモンが主役の甘さ控えめな大人の味わいだ。コーヒーやラテとのペアリングを前提に作られた、計算し尽くされたバランスが光る。

Fazer Cafe rye beer

環境意識の高い北欧ならではの「rye beer(ライ麦ビール)」は、サステナビリティに関心のある旅行者の間でも話題となっている。カフェの廃棄食材を美味しいクラフトビールに生まれ変わらせるというストーリー性が、この一杯の価値をさらに高めている。

Helsinki historic cafe

ヘルシンキの歴史あるカフェ(historic cafe)として、Fazer Cafeは街の発展とともに歩んできた。100年以上の時を経ても色褪せないアール・デコの内装や、伝統を守りつつも新しい試みを取り入れる姿勢は、まさに生きる文化遺産と言っても過言ではない。

best cinnamon buns Helsinki

ヘルシンキで最高のシナモンバンを探しているなら、Fazer Cafeのコルヴァプースティは外せない選択肢となる。数ある名店の中でも、カルダモンの芳醇な香りと、ずっしりとした生地の重みはトップクラスだ。現地のカフェ巡りを楽しむ旅行者たちの間でも、常に高い評価を獲得し続けている。

Fazer Cafe Helsinki souvenirs

カフェでの時間を楽しんだ後は、質の高いお土産(souvenirs)探しを満喫できる。スーパーマーケットでもFazerのチョコレートは買えるが、本店ならではの限定パッケージや、焼き立てのパン、高級感のあるプラリネボックスなど、ここでしか手に入らない特別なアイテムが揃っているのが嬉しい。

Finland rye beer Teerenpeli

フィンランドのクラフトビールシーンを牽引するTeerenpeliの技術が光るライ麦ビール。麦芽の甘みとライ麦特有のスパイシーさが複雑に絡み合い、飲む温度によって表情を変える。ビール単体で味わうのはもちろん、Fazerの濃厚なチョコレートケーキと合わせることで真価を発揮する。

Helsinki cafe with beer

「ビールが飲めるカフェ(cafe with beer)」というスタイルは、お酒もスイーツも両方楽しみたい欲張りな旅行者にとって最高のソリューションだ。アルコールを提供するカフェはヘルシンキにいくつかあるが、これほどフードとのペアリングが完璧に計算されている場所は珍しい。

Fazer Cafe locations Helsinki

ヘルシンキ市内には複数のFazer Cafe(locations)が存在するが、それぞれに異なる魅力がある。クルーヴィカトゥの歴史ある本店、アクセス抜群のストックマン百貨店内の店舗、そして製造過程も学べるビジターセンターなど、旅の目的やスケジュールに合わせて最適な店舗を選ぶことができる。

Fazer Cafe 公式サイト

Google Map:

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店名 ANDANTE Specialty Coffee(Andante Coffee) 場所 ヘルシンキ Fredrikinkatu 20 訪問日 2026年3月31日 11:57(再訪) 使った金額 €43.80(7品

Fazer Caféヘルシンキ本店へ。1891年創業の空間でシナモンロールとライ麦ビールの方程式

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品目 実額 メモ 3/29 チョコ量り売り チョコ量り売り(Irtokonvehti) €29.90/kg 0.226kg+0.704kg=計930gで€27.81 Moomin Creamy Fudge €3.60/個

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