【現地観戦記】Web Summit 2025 オープニングナイト完全レポート!会場の熱気と注目セッションを徹底解説

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Bom dia! CityNomixです。普段はデスクで数字と格闘するデジタルマーケターですが、今はポルトガル、リスボンの風に吹かれています。そう、2025年もこの季節がやってきました。世界最大級のテクノロジーカンファレンス、Web Summit 2025の開幕です。

 

リスボンの街全体がテック一色に染まるこの数日間。石畳の路地を歩けば、首からパスを下げた起業家や投資家とすれ違い、カフェでは英語、フランス語、ドイツ語、そして日本語と、多言語でのピッチが飛び交います。この独特の「お祭り感」こそが、私がWeb Summitに惹かれ、毎年足を運んでしまう理由の一つかもしれません。

 

今回は、イベントの幕開けを飾る「オープニングナイト」の模様を、現地の空気感そのままにお届けします。MEOアリーナの熱狂、豪華ゲストによるセッション、そして実際に参加して気づいた注意点など、これから参加される方や、日本から様子を知りたい方に向けて、CityNomixならではの視点で綴っていきます。

 

いざ、Web Summit 2025の会場へ

 

11月10日、午後。リスボンの空は快晴。大西洋からの風が少し肌寒いけれど、会場に向かう人々の熱気で寒さは感じません。

 

まずは、イベント参加の第一歩であるチェックイン(レジストレーション)を済ませる必要があります。これについては、別の記事で詳しく解説していますので、まだの方はぜひ参考にしてください。Web Summit リスボン チェックイン完全ガイド

 

無事にリストバンドとネームプレートを手に入れたら、いよいよ会場となるパルケ・ダス・ナソンイス(Parque das Nações)へ向かいます。

 

お馴染みのエントランスと厳重なセキュリティ

 

会場に近づくと、Web Summitの象徴とも言える巨大なゲートが見えてきます。

Web SummitのEntrance 1ゲートと、会場に入場する多くの人々。背景にはモダンな高層ビルがそびえ立つ。
Web Summitのメインエントランス(Entrance 1)と会場に向かう参加者たち。

ここではまず、ネームプレートとリストバンドの目視チェックがあります。リストバンドは必ず手首に装着している必要があり、手に持っているだけでは通過できません。これは転売や不正入場を防ぐための鉄則です。

 

エントランスを抜けると、次は荷物検査(Bag Check)です。ここが最初の難関であり、CityNomixからの重要なアドバイスポイントです。

 

【教訓】荷物は「持ち込まない」が正解

 

Web Summitのセキュリティは空港並みに厳重です。特にオープニングナイトは多くの要人が参加するため、検査も念入りに行われます。大きなバックパックやスーツケースを持っていると、検査に時間がかかるだけでなく、最悪の場合、持ち込みを拒否されることもあります。

 

「帰国日だからスーツケースを預けたい」という方もいるかもしれませんが、クローク(荷物預かり所)は非常に混雑しますし、有料の場合が多いです。何より、広大な会場を大きな荷物を持って移動するのは体力を消耗します。私はトラブルを避けたいのと、身軽に動き回りたいので、荷物はホテルに置いてくる「手ぶら派」を強くおすすめします。

 

荷物検査を抜けると、ボランティアスタッフが笑顔で挨拶してくれます。「QRコードを読み取らせてください」と声をかけられるので、アプリのQRコードを提示しましょう。これで正式に入場完了です。

 

MEOアリーナ周辺:高まる期待とフェスティバルの空気

 

セキュリティエリアを抜けてさらに進むと、今回のメイン会場である円盤状の巨大建築、MEOアリーナ(MEO Arena)が姿を現します。

青空の下、広々とした階段を上って円盤状のMEOアリーナの入り口へ向かう大勢の人々
圧倒的な存在感を放つMEOアリーナと、会場入りする人々の列

このアリーナは、かつてリスボン万博のパビリオンとして建設されたもので、その近未来的なフォルムはWeb Summitのテックな雰囲気と見事にマッチしています。青空に映えるその姿を見ると、「今年もここに来たんだ」という実感が湧いてきます。

 

腹が減っては戦はできぬ?「フードサミット」

 

アリーナへ向かう道中、鼻をくすぐる良い香りが漂ってきました。Web Summit名物の屋外フードコートエリア、「フードサミット(Food Summit)」です。

Web Summitの屋外フードコートエリア「フードサミット」で、BEERBURGERなどの屋台に並ぶ参加者たち
Web Summit恒例のフードサミットはオープニングナイトから開催中。BEERBURGERなどの屋台が並び賑わっています。

オープニングナイトの夕方から既に営業を開始しており、多くの参加者がポルトガルのローカルフードやハンバーガー、ビールを楽しんでいます。長時間のセッションに備えてここでエネルギーをチャージするのも良い作戦ですが、人気店は行列必至。私は横目に見つつ、まずは席の確保を優先することにしました。

 

記念撮影は必須のアクティビティ

 

MEOアリーナの広場には、Web Summitの巨大なロゴモニュメントが設置されています。ここは開催期間中、常に人だかりができている一番人気のフォトスポットです。

Web Summitの巨大なロゴサインの前で記念撮影をする参加者たちのグループ
リスボンで開催されたWeb Summitにて、巨大なロゴの前で記念撮影を楽しむ参加者たち

参加者たちは皆、ここで「Web Summitに来たぞ!」という証拠写真を撮り、SNSにアップします。これもまた、カンファレンスというよりはフェスティバルに近い、このイベントならではの光景です。

 

ちなみに、MEOアリーナの反対側には、センターステージ以外のパビリオンステージが設営されています。

Web Summit会場の屋外パビリオンエリアと行き交う多くの参加者
センターステージとは異なる、Web Summitパビリオンステージ周辺の活気ある様子

明日以降はここでも数多くのセッションが行われますが、今夜の主役はあくまでMEOアリーナのセンターステージです。

 

アリーナ入場:座席確保のサバイバル

 

さて、いよいよMEOアリーナの中へと足を踏み入れます。

MEOアリーナのコンコースを歩く群衆とSUPER BOCKのデジタル看板
MEOアリーナへの入場風景。早い者勝ちの座席を確保するため、観客が会場へと進みます。

ここで重要なルールがあります。Web Summitのオープニングナイトの座席は、基本的に「先着順(First come, first served)」です。VIPチケット保持者やメディア向けのエリアを除き、一般参加者は空いている席を自分で見つけなければなりません。

 

15,000人以上を収容する巨大なアリーナですが、オープニングナイトは満席になることがほとんど。良い席、つまりステージが見やすく、音響が良い場所を確保するには、早めの行動が不可欠です。のんびりしていると、天井桟敷のような遥か遠くの席か、あるいは立ち見になってしまう可能性もあります。

 

アリーナ内での飲食とテック談義

 

無事に席を確保できたら、ようやく一息つけます。MEOアリーナ内には売店があり、ビールやスナックを購入することができます。

MEOアリーナのコンコースにあるテーブル上のビールと黄色と白のストライプ柄のスナックボックス、ロゴ入りナプキン
MEOアリーナのコンコースで、イベント前の腹ごしらえと乾杯。

私はとりあえずビールで喉を潤すことに。アリーナ内での飲食は自由です。周りを見渡せば、片手にビール、片手にスマホを持った参加者たちが、開演を待ちながら隣の人と熱心に議論しています。

 

「どこから来たの?」「どんなビジネスをしてるんだ?」

 

そんな会話が自然と生まれるのも、Web Summitの醍醐味。お酒を飲みながら、リラックスした雰囲気で最先端のテクノロジーについて語り合う。この「ゆるさ」と「真剣さ」の同居が、何とも心地よいのです。

 

開幕!Web Summit 2025 オープニングナイト

 

会場の照明が落ち、大音量の音楽と共にセンターステージが青く輝き始めました。いよいよ、Web Summit 2025の開幕です。

青いキューブ状の照明で彩られたWeb Summitのセンターステージと、オープニングナイトに集まった観客
Web Summitのオープニングナイト、青い光に包まれたセンターステージの全景

まずはWeb SummitのCEOが登壇。今年で10年目という節目の年を迎えたことに触れ、「次の10年」を見据えた力強いメッセージを発信しました。続いて、リスボン市長やポルトガル政府の高官が挨拶。リスボンという都市がいかにテクノロジーとスタートアップを歓迎しているか、その熱意が伝わってきます。

 

注目のセッション:AI、クリエイティビティ、そしてスタートアップ

 

オープニングナイトのハイライトは、やはり豪華ゲストによるトークセッションです。今年のラインナップも、現在のテックトレンドを色濃く反映したものとなっていました。

 

マリア・シャラポワ × IBM:スポーツとAIの融合

 

最初に登場したのは、元テニスプレイヤーのマリア・シャラポワ選手。彼女は現在、ビジネスウーマンとしても活躍しています。

ステージ上の椅子に座り、IBMのAIに関するセッションを行うマリア・シャラポワ選手と他のパネリスト
IBMとのAI活用に関するセッションで登壇するマリア・シャラポワ選手(左端)

IBMとのセッションでは、AIを活用したファンエンゲージメントやデータの可視化について議論が展開されました。単なる広告塔としてではなく、テクノロジーがスポーツビジネスをどう変革するかを真剣に語る姿が印象的でした。AIがどれだけ現代社会のあらゆる層、そしてスポーツというフィジカルな領域にまで溶け込んでいるかを示す象徴的なセッションでした。

 

世界No.1 TikToker、Khaby Lameの「沈黙」の価値

 

続いて会場を沸かせたのは、世界で最もフォロワーを持つTikToker、Khaby Lame(カバネ・ラメ)です。

緑色の照明セットを背景に、白い椅子に座って対談を行うTikTokerのカバネ・ラメと2人の登壇者
世界No.1 TikToker、カバネ・ラメ(Khabane Lame)が登壇したセッションの様子

彼のセッションのテーマは、AI時代における「人間の想像力」の重要性。言葉を発しない彼のスタイル同様、シンプルながらも本質的なメッセージでした。AIがコンテンツを量産できる時代だからこそ、人間ならではのユーモアや「間」、そして創造性が価値を持つ。デジタルネイティブの頂点に立つ彼だからこそ言える言葉に、会場中が聞き入っていました。

 

Lovable:スタートアップ魂の原点回帰

 

そして、スウェーデンの注目スタートアップ、Lovableのセッション。

青とピンクの照明で彩られたステージ上で、白いアームチェアに座って対談している男性と女性のスピーカー
Lovableのセッションにて、鮮やかな照明のステージで対談する登壇者たち

大企業のAI活用やインフルエンサーの話が続いた後で、これぞWeb Summitというピュアなスタートアップの話を聞くと、どこか安心感を覚えます。プロダクトへの情熱、世界を変えたいという野心。AI全盛の時代であっても、やはりWeb Summitの本質は「スタートアップの祭典」なのだと再確認させられました。

 

初日を終えて:Web Summitの次の10年へ

 

オープニングナイトのセッションを聞き終え、ビールを飲み干しながら考えました。今年のWeb Summitのテーマは何だろうか、と。

 

シャラポワ選手が見せた「既存産業へのAIの浸透」。
Khaby Lameが示した「テクノロジー時代における人間性の復権」。
そしてLovableが体現する「変わらぬ起業家精神」。

 

これらが交錯する中で見えてきたのは、テクノロジーが単なるツールを超え、私たちの生活や文化そのものになりつつあるという現実です。そして、Web Summitの次の10年は、そのテクノロジーと人間がどう共存し、より良い未来を作っていくのかを問う旅になるのかもしれません。

 

さて、明日からがいよいよ本番です。パビリオンでは数千のスタートアップがピッチを行い、世界中の投資家が目を光らせます。私も歩いて、撮って、書いて、その熱気を余すところなく伝えていきたいと思います。

 

それでは、また明日のレポートでお会いしましょう。Boa noite!

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