【中目黒 焼き鳥】串なしスタイルで極上の体験を。『焼き鳥あきら』で味わう七輪と絶品鳥スープ

中目黒の喧騒から一歩、目黒川沿いで出会う新しい焼き鳥体験

東京、中目黒。流行の先端を行くショップやカフェが立ち並び、多くの人々で賑わうこの街も、一歩路地に入れば落ち着いた表情を見せる。特に、桜の季節には息をのむような美しさで人々を魅了する目黒川沿いは、私、CityNomixにとってもお気に入りの散策路だ。この川沿いには、知る人ぞ知る名店が静かに暖簾を掲げている。

夏の終わりのある夜、クライアント先のスタッフとの会食の場として選んだのが、このエリアに佇む「焼き鳥あきら 中目黒本店」だった。「美味しいお肉が食べたい」というリクエストに応えるべく、私の記憶の引き出しから取り出したのが、この中目黒の串なし焼き鳥というユニークなコンセプトを持つ店だ。

駅から歩くこと数分。川のせせらぎが聞こえ始める頃、角地に立つ洗練された和モダンの建物が見えてくる。入り口には、店の名を記した大きな白い提灯が温かい光を放ち、私たちを迎え入れてくれた。その佇まいは、これから始まる食体験への期待感を静かに、しかし確実に高めてくれる。

「焼き鳥あきら 目黒本店」の夜の外観。角地に建つ和風の店舗で、入り口には店名が書かれた大きな白い提灯が灯っている。
焼き鳥あきら 目黒本店

目黒川を望む特等席と、心地よい空間

店内へ足を踏み入れると、まず土間のテーブル席が広がり、その奥には目黒川の景色を一望できるお座敷席が用意されていた。幸運にも、我々はその特等席へと案内された。窓の外に広がる穏やかな夜景と、店内に流れる落ち着いた空気が絶妙に調和し、ゆっくりと会話を楽しむにはこれ以上ない空間だ。

実はこのお店、以前テレビCMのロケ地としても使われたことがあるという。それも納得の、上質で居心地の良い雰囲気。席に着くと、丁寧な所作で温かいおしぼりが手渡された。この時点で、この店がただの居酒屋ではないことが伝わってくる。

これぞ新感覚。中目黒で出会う「串なし焼き鳥」という選択

店員さんから「初めてのご利用ですか?」と尋ねられる。私は再訪だったが、同行した二人は初めて。そこで、この店の最大の特徴である「串なし焼き鳥」の楽しみ方について、丁寧に説明してもらうことにした。

鶏肉を串に刺さず、様々な部位を盛り合わせで提供し、それを自分たちのペースで七輪の炭火で炙っていただく。この「自分で焼く」スタイルは、彼らにとって非常に新鮮だったようで、メニューを眺める目に好奇の色が浮かんでいた。

必食メニュー:香ばしさがたまらない「アボカドバター焼き」

まずは飲み物を、とビールを注文し、早速料理を選ぶ。私がいつも頼む、そしてこの店を訪れたなら絶対に外せない一品が「アボカドバター焼き」だ。おすすめとして伝えると、満場一致でオーダーが決まった。

ほどなくして運ばれてきたアボカドを七輪の上に乗せ、バターを溶かしながらじっくりと焼いていく。熱が加わることでアボカドはとろりとした食感に変化し、バターの芳醇な香りが立ち上る。醤油を少し垂らして口に運べば、濃厚な旨味と香ばしさが一体となって広がる。これは、体験する価値のある逸品だ。

大地の恵みを感じる、色鮮やかな新鮮野菜

「野菜も食べたい」という声に応え、野菜の盛り合わせも注文。そして、運ばれてきた木製のトレイを見て、私たちは思わず声を上げた。そこには、私がこれまで見たことのないような野菜たちが並んでいたからだ。

木製のトレイに盛られた、バナナピーマン、赤おくら、緑ピーマンなどの色鮮やかな夏野菜。
彩り豊かな夏野菜の盛り合わせ。

鮮やかな黄色のバナナピーマン、そして宝石のような赤色をした赤オクラ。もちろん、定番の緑ピーマンなども含め、どれも瑞々しく、生命力に満ち溢れている。これらを七輪で軽く炙り、シンプルに塩だけでいただく。野菜本来の甘みと旨みがダイレクトに感じられ、素材の良さを再認識させられる瞬間だった。

主役登場!七輪で楽しむ串なし焼き鳥の盛り合わせ

いよいよ本日の主役、焼き鳥の盛り合わせが黒い鉄板に乗って運ばれてきた。もも、せせり、砂肝など、9種類の部位が一堂に会する豪華な一皿だ。特製のタレが絡められた鶏肉が、熱々の鉄板の上でジュージューと音を立て、食欲をそそる香りを放っている。

黒い鉄板の上で焼かれた、串に刺さない焼き鳥の盛り合わせ。様々な部位の鶏肉とネギが盛り付けられている。
串なしで提供される、新感覚の「串なし焼き鳥」。香ばしい香りが食欲をそそる。

これを一枚ずつ七輪の網に乗せ、自分たちの好みの焼き加減に仕上げていく。このプロセスがまた楽しい。会話をしながら、時折肉を裏返し、最高の瞬間を待つ。串なしだからこそ、一枚が小さく、火の通りも早い。そして、友人や同僚とシェアしやすいのも大きな魅力だ。

新鮮な鶏肉は、どの部位もそれぞれの食感と旨みがあり、飽きることがない。炭火で焼くことで余分な脂が落ち、香ばしさが加わる。まさに、五感で味わう焼き鳥だ。この頃には、私たちの会話も一層弾んでいた。オシャレな空間で、美味しいものを共有する時間は、何物にも代えがたい。

最高の〆は、この一杯のためにある「鳥スープ」

美味しい料理と心地よい空間に、私たちはすっかり話に夢中になってしまった。気づけばラストオーダーの時間。ここで正直に白状すると、会話に没頭するあまり、〆の料理の写真を撮り忘れてしまった。これもまた、リアルな体験の記録ということでご容赦いただきたい。

私が注文したのは、卵かけご飯と鳥スープのセット。同行者たちは照り焼き丼と鳥スープのセットを選んだ。そして、声を大にして言いたい。この「焼き鳥あきら」に来たら、何をおいてもこの鳥スープだけは絶対に味わってほしい。

鶏の旨みが極限まで凝縮された白濁したスープは、濃厚でありながら後味は驚くほどすっきりしている。一口すするごとに、身体の隅々まで滋味が染み渡っていくような感覚。大げさではなく、私はこのスープを飲むためだけにこの店に来ていると言ってもいい。それほどまでに、完成された一杯なのだ。

ちなみに、照り焼き丼はかなりのボリュームなので、少食な方はシェアするか、私のように卵かけご飯を選ぶのが賢明かもしれない。これもまた、リアルな体験から得た教訓だ。

通を唸らせるドリンクメニューの存在

料理だけでなく、ドリンクメニューにもこだわりが感じられる。特に、ジャパニーズウィスキーの「イチローズモルト」がオンリストされている点は、ウィスキー好きにはたまらないポイントだろう。焼き鳥とのペアリングもまた一興だ。

【まとめ】デートにも会食にも。中目黒の串なし焼き鳥は最高の選択肢

焼き鳥あきら 中目黒本店」での夜は、単に食事をする以上の、豊かな体験を与えてくれた。目黒川沿いという絶好のロケーション、洗練されたオシャレな空間、そして「串なし焼き鳥七輪自分で焼く」というエンターテイメント性。これらすべてが融合し、忘れられない時間を作り出してくれる。

気の置けない友人との食事はもちろん、大切な人とのデートや、少し特別な会食にも最適な場所だ。上質な時間を過ごしたいと考えるなら、この中目黒の串なし焼き鳥という選択は、間違いなくあなたを満足させてくれるだろう。そして、訪れた際には、ぜひあの絶品「鳥スープ」を味わってみてほしい。きっと、あなたもその虜になるはずだ。

店舗情報

店名: 焼き鳥あきら 中目黒本店
住所: 東京都目黒区青葉台1-17-2
公式サイト: https://salt-group.jp/shop/akira_nakameguro/
Google map:

 

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