雨の日本橋、香港の風が吹く場所へ
PhotomoのCityNomixです。普段はデジタルマーケティングの世界に身を置きつつ、国内外の街を歩き、その土地ならではのカルチャーを掬い上げる日々。今日は、梅雨空の広がる6月11日水曜日、東京・日本橋高島屋に所用があり足を運びました。時刻はランチタイムを少し過ぎた頃。昨日は洒落たイタリアンを堪能したし、今日は気分を変えて中華、それも本格的なものが食べたい。そんな想いが頭をよぎり、ピンと来たのが香港発の有名店、糖朝 日本橋店です。本格的な香港飲茶が楽しめる、まさに今日の気分にぴったりの場所。
高島屋での用事を手早く済ませ、逸る心で店へと向かいます。雨のせいか、あるいはいつものことなのか、店先には既に列が。さすが人気店、平日の昼下がりとは思えない賑わいです。「今日は土日だったかな?」と一瞬カレンダーを確認したくなるほど。しかし、この待ち時間もまた、美味しいものへの期待を高めてくれるスパイスのようなもの。そう自分に言い聞かせながら、列に加わりました。
迷宮のメニュー、心躍るランチタイムの選択
ようやく案內され、温かみのある照明と落ち着いたインテリアが迎えてくれる店内へ。ホッと一息つく間もなく、メニューが手渡されます。ページをめくるたびに、食欲をそそる料理の数々。アラカルトで気になる一品を追求するのも魅力的ですが、ここはやはりお得な糖朝 ランチセットに心が傾きます。単品料理も実に多彩。定番から創作的な一皿まで、選ぶ楽しみは尽きません。

さて、セットメニューに目を戻すと、五目粥の優しい味わいも捨てがたいし、ぷりぷりの海老ワンタンも魅力的。香ばしいあんかけ堅焼きそばも、脳裏をかすめます。しかし、今日のこのジメジメとした陽気には、何かこう、キリッと刺激的なものが欲しい。そう、酸味と辛味が食欲を覚醒させてくれる、あの味です。
決断の一品:サンラータン香港麺セットとの出会い
「よし、今日はサンラータン香港麺セットにしよう!」心の中で快哉を叫びます。黒いお盆に美しく配されたセットは、赤いスープの麺、セイロに入った点心2種、白いデザート、そして急須のお茶。見た目からも食欲が刺激されます。そして、ここはCityNomix流の小さな贅沢。セットのデザートを、あの評判の糖朝 マンゴープリンにアップグレードすることに。さらに、なんだか今日は胃袋が「もっと何かを!」と囁いているような…?先ほどのアラカルトメニューで気になった「五目揚げ餅」にも挑戦してみることにしました。「さっぱりしたものが食べたい」という当初の気分は、魅力的な糖朝 メニュー 詳細を眺めているうちに、どこかへ消え去ってしまったようです。食いしん坊の性、とでも言うのでしょうか。

香港の味覚探訪:サンラータン麺から点心、そして五目揚げ餅へ
オーダーを済ませ、期待に胸を膨らませて待つことしばし。まず運ばれてきたのは、本日の主役、サンラータン香港麺です。鮮やかな赤いスープは、とろみがあり、食欲をそそる香りが立ち上ります。一口すすると、程よい酸味とピリッとした辛味が絶妙なバランス。これは美味しい!

サンラータン麺:刺激と旨味のシンフォニー
麺は極細で、とろみのあるスープがよく絡みます。具材も実に豊富。細切りのキクラゲのコリコリとした食感、タケノコのシャキシャキ感、風味豊かなネギ、しっとりとした鶏肉、そしてふんわりとした溶き卵。青梗菜の緑も彩りとして美しく、良いアクセントになっています。辛さは強すぎず、じんわりと汗が滲む程度で、最後まで熱々のスープと共に美味しくいただけました。この一杯で、香港の活気ある食文化の一端に触れたような気がします。
点心:海老蒸し餃子と鶏焼売の競演
麺を夢中で味わっていると、セイロに入った点心が運ばれてきました。白い長方形の皿に品良く並ぶのは、海老蒸し餃子と鶏焼売、それぞれ3個ずつ。海老蒸し餃子は、半透明の皮が美しく、中の海老が透けて見えます。口に運ぶと、皮はもちもち、中の海老はぷりっぷりの弾けるような食感。シンプルながらも素材の良さが際立つ逸品です。

続いて鶏焼売。こちらは、見た目以上に複雑な味わい。餡には、鶏肉の旨味に加え、セロリ、ネギ、そして驚いたことに貝柱と鶏軟骨が使われているとのこと。セロリの爽やかな香りがアクセントとなり、後味をさっぱりとさせてくれます。軟骨のコリコリとした食感も楽しく、一つ一つ丁寧に作られているのが伝わってきます。日本橋 中華 おすすめ店として名高い理由が、この点心のクオリティからも伺えます。
サプライズの一品:五目揚げ餅の発見
そして、少し遅れて登場したのが、アラカルトで追加した五目揚げ餅。きつね色に揚がった姿は、どこかロシア料理のピロシキを彷彿とさせます。半分に割ってみると、中から色とりどりの具材が顔を出しました。干しエビの香ばしさ、鶏肉の旨味、しいたけの風味、ネギの甘み。これらの具材が、白玉粉を使ったという皮に包まれています。外はサクッ、中はモチッとした食感のコントラストがたまりません。揚げたて熱々なのも嬉しいポイント。そのままでも十分美味しいですが、添えられたカラシ醤油をつけると、また違った味わいが楽しめ、これはやみつきになりそうです。予想以上の美味しさに、思わず笑みがこぼれます。


至福のフィナーレ:濃厚マンゴープリンとの甘い時間
さて、いよいよお待ちかねのデザートタイム。アップグレードした糖朝 マンゴープリンの登場です。なんとも可愛らしいハート型!鮮やかな黄色が目に眩しく、トップにはカットされたフレッシュマンゴーと、赤いクコの実、ミントの葉が彩りを添えています。スプーンを入れると、想像していたよりもずっとしっかりとしたテクスチャー。トロトロ系ではなく、程よい弾力があります。

一口食べると、濃厚なマンゴーの風味が口いっぱいに広がります。甘すぎず、マンゴー本来の芳醇な香りと甘酸っぱさが凝縮されている感じ。そして、なんとプリンの中にもカットマンゴーが隠されていました!このサプライズには、マンゴー好きとして心を鷲掴みにされます。これは、糖朝に来たら絶対に外せない逸品。自信を持っておすすめします。
満腹の幸福感と、テイクアウトの誘惑
いやはや、少々頼みすぎたかもしれません。お腹ははち切れんばかりのパンパン状態。しかし、後悔は一切なし。むしろ、この上ない幸福感に包まれています。外にはまだ待っているお客様もいる様子。名残惜しいですが、長居は禁物。この美味しい余韻を胸に、腹ごなしに日本橋の街を少し歩くことにしましょう。
会計を済ませようとレジに向かうと、そこには魅力的な糖朝 テイクアウトコーナーが。ショーケースには、先ほど味わった点心たちが、「お家でもいかが?」とキラキラと輝いて見えます。豊富なテイクアウトメニューのディスプレイも食欲をそそります。中には、普段は店頭ディスプレイに表示されていないお持ち帰り専用メニューもあるとか。「本格点心をお持ち帰りで!」という言葉と共に、焼売や餃子が詰められたパックが並び、手土産にも良さそう。さらには、可愛らしいイラストの紙袋に入ったデザートまで。「お土産?誰に?…私にか?」そんな自問自答が頭をよぎります。お腹はいっぱいなはずなのに、心が揺さぶられるこの魅力。しかし、「お支払いは?」という店員さんの一言で我に返り、「カードでお願いします」。後ろ髪を引かれる思いで、テイクアウトの誘惑を振り切り、糖朝を後にしたのでした。




糖朝 日本橋店 訪問のススメ:混雑を避けるヒント

赤い看板が映える糖朝。その本格的な香港の味は、一度体験する価値大いにありです。私が訪れた平日のランチタイムはかなり混雑していましたが、お店の方によると、だいたい午後2時ごろまでは賑わっているものの、午後2時半を過ぎると比較的待ち時間は少なくなることが多いそうです。もし時間に融通が利くなら、少し遅めのランチを狙うのが賢明かもしれません。日本橋で本格的な飲茶や中華を心ゆくまで楽しみたいなら、ぜひ糖朝 日本橋店を訪れてみてください。きっと、私のように胃袋も心も満たされる体験ができるはずです。次は、今回見送ったお粥や、他の点心、そしてテイクアウトにも挑戦してみたい。そんな再訪の誓いを胸に、雨上がりの日本橋を後にしたCityNomixでした。
本格的な香港の味を求める方、糖朝 日本橋は間違いなくその期待に応えてくれるでしょう。ランチにも、特別な日の食事にも、そしてテイクアウトで自宅でのご馳走にも。様々なシーンで楽しめる名店です。特に、糖朝 マンゴープリンは必食ですよ!
公式サイト : https://t.rt-c.co.jp/nihonbashi/