ロンドンで“音楽を掘る”なら外せない、カルチャーの聖地へ
曇り空の広がる11月のロンドン、ブリックレーンの一角にある Rough Trade East に足を運びました。ここは、単なるレコードショップではなく、レーベル運営も手がける「音楽発信基地」。
音楽ファンにとっては、まさにロンドンの聖地ともいえる場所です。この記事では、その魅力を写真とともに紹介します。
店内には“今”の音楽が詰まっている
店内は広く、試聴機が充実。構成としては新品が約9割、中古が1割ほどで、新品の中には Rough Trade限定(Exclusive) 仕様の新譜も多く見られます。ジャンルも幅広く、ロック、ポップ、インディーなど多彩なラインナップで、人気の新譜も揃っており音楽ファンには見逃せない内容です。

ビール片手にレコードをDigれる自由な空気
ちなみに、店内のトイレの壁紙も遊び心満載で、音楽やアートをテーマにした装飾が印象的でした。レコードだけでなく、店内の隅々にまで“Rough Tradeらしさ”が宿っているのも、このショップの魅力のひとつです。


今回購入した1枚 – Thus Love『All Pleasure』
この訪問で購入したのが、**Thus Love の『All Pleasure』**というアルバム。これは Rough Tradeの2024年11月のアルバム・オブ・ザ・マンス(Album of the Month) に選ばれていた作品で、店頭でも大きく展開されていました。
この作品は、90年代のブリットポップのギターリフやArctic Monkeysを彷彿とさせるサウンドが特徴で、思わず試聴して即購入を決めた1枚です。エクスクルーシブ仕様のパッケージも魅力のひとつでした。
Rough Tradeはレコードショップ以上の存在
実はこのショップ、The Strokesをはじめ多くのインディーバンドを支援してきた独立系レーベルとしての顔も持っています。1976年に始まり、ポストパンク〜UKロックシーンを牽引してきた背景もあり、まさにカルチャーそのものといえる存在。
ロンドン市内には、
- Rough Trade East(本記事)
- Rough Trade West(Notting Hill)
- Rough Trade Soho(Oxford Street近く)
- Rough Trade Ladbroke Grove(旧店舗)
など、複数店舗を展開。そのどれもが、“ただの販売店”ではなく、音楽文化を育てる場所として愛されています。
ちなみにEastは、ライブスペースやイベントホールを併設しており、定期的にインストアライブやDJイベントも開催されているため、タイミングが合えば“買い物+ライブ”というロンドンらしい楽しみ方もできます。
他のロンドンのレコードショップと比べてどう
ロンドンには他にも名店が多数存在しますが、以下のような違いがあります:
店名 | 特徴 |
---|---|
Rough Trade East | 試聴・イベント・限定盤・ラウンジ機能あり。全方位型。 |
Sister Ray(Soho) | ロック中心、品揃え豊富で回転も早い。 |
Phonica Records | ダンス/ハウス系に強く、DJ層に人気。 |
その中でもRough Trade Eastは、初心者〜コア層までカバーする層の厚さと、ゆっくり滞在できる“空間の質”で抜きん出ています。
訪問のポイント
- 🕐 ベストな訪問時間:午前中〜昼前がおすすめ(土日は混雑)
- 📍 所在地:Rough Trade East(E1 6QL)
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- 🌐 公式サイトはこちら
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※この記事は2023年11月18日(土)に訪問・撮影された内容をもとに構成しています。