【ロンドン土産の決定版】マークスアンドスペンサーで買うべきおすすめ商品リスト|M&S

マークスアンドスペンサーとは?英国の暮らしに根付く、信頼のクオリティ

ソーホーの喧騒を背に、Phonica Recordsで手に入れたレコードの感触を確かめながら、私の足は次なる目的地へと向かっていました。それは、単なる買い物以上の体験を約束してくれる場所、マークスアンドスペンサー(Marks & Spencer、通称M&S)です。1884年の創業以来、英国民の生活に深く寄り添ってきたこの老舗は、デパートとスーパーマーケットの中間に位置する、独特の存在感を放っています。

衣料品から家庭用品、そして我々旅行者にとっての宝庫である食品まで。M&Sの真髄は、そのプライベートブランド(PB)商品の圧倒的なクオリティにあります。華美な装飾はないものの、素材の良さを実直に追求した品々は、英国らしい質実剛健な精神性を映し出しているかのようです。私がロンドンを訪れるたびにM&Sに足を運ぶのは、お土産を探すためだけではありません。それは、英国の「日常の豊かさ」に触れるための、ささやかな儀式なのです。

マークスアンドスペンサーで探す、心に残るロンドン土産

さて、ここからはCityNomixが実際に購入し、自信を持っておすすめするアイテムを具体的にご紹介しましょう。友人へのギフトから、自分へのご褒美まで。あなたのスーツケースを素敵な思い出で満たしてくれる、選りすぐりの品々です。

これぞ英国の味! マークスアンドスペンサーのクッキーと絶品ショートブレッド

M&Sの食品売り場に足を踏み入れたなら、まず目指すべきはビスケットの棚です。特に、スコットランド産のバターを贅沢に使った「オールバター・スコティッシュ・ショートブレッド」は、私の旅の必須アイテム。これを買わずして、ロンドンを去ることはできません。

パッケージを開けた瞬間に広がる、豊かで芳醇なバターの香り。サクッ、ホロリと崩れる繊細な食感。そして、口の中に広がる甘く、わずかに塩気を感じる優しい味わい。紅茶やコーヒーとの相性は言うまでもなく、そのままでも至福の時間を約束してくれます。

2列に並べられた8パックのM&Sオールバター・スコティッシュ・ショートブレッド・フィンガーズのパッケージ。鹿のイラストが特徴的。
お土産用に大量購入したM&Sのショートブレッド。美味しすぎてこの後さらに10個追加しました。

そのあまりの美味しさに、私は一度レジを済ませた後、再び店に戻りお土産用に10箱を追加購入してしまいました。写真はその一部ですが、私の情熱が伝わるでしょうか。鹿のイラストが描かれたパッケージも上品で、バラまき土産としても間違いなく喜ばれる逸品です。クリスマスシーズンには、家を模した可愛らしい缶入りのものも登場し、選ぶ楽しさを一層引き立ててくれます。

ロンドンのセント・パンクラス駅にあるマークス&スペンサー(M&S)のお菓子売り場の陳列棚
ロンドンのセント・パンクラス駅構内にあるM&Sのお菓子売り場。お土産に人気のショートブレッドやビスケット缶が充実しています。

M&Sの紅茶とコーヒーは「おすすめ」の筆頭|バラまきにも最適なギフト

英国といえば、やはり紅茶。M&Sのプライベートブランド紅茶は、専門店のものにも引けを取らないクオリティを誇ります。定番の「Luxury Gold Tea」や「Earl Grey」はもちろんのこと、私が特に注目しているのは、カフェインを気にされる方への配慮が行き届いたラインナップです。

セント・パンクラス駅にあるM&Sの陳列棚。紅茶、ハーブティー、コーヒー、ジャム、蜂蜜などが並んでいる。
M&Sセント・パンクラス駅店の紅茶・コーヒーコーナー。SOHO店より種類は少ないが、主要な商品はここで手に入る。

ルイボスティーやカモミールといったノンカフェインのハーブティーから、デカフェのアールグレイまで。選択肢の豊富さは、贈る相手のライフスタイルを想像させ、お土産選びをよりパーソナルなものにしてくれます。私自身も、夜のリラックスタイム用にデカフェのコーヒー豆とインスタントコーヒーを購入しました。フェアトレード認証を受けている点も、M&Sの企業姿勢を感じさせ、好感が持てます。

白いシーツの上に並べられたマークス&スペンサー(M&S)の紅茶箱8つ。上段にオレンジ色のルイボス4箱、下段に水色のカモミール2箱と紫色のデカフェ・アールグレイ2箱。
M&Sで購入したノンカフェイン&デカフェのティーバッグのセレクション
M&Sのデカフェコーヒー豆の紫色のパッケージとデカフェ・ゴールド・インスタントコーヒーの瓶
M&Sフードのフェアトレード認証デカフェコーヒー豆とインスタントコーヒー

安いのに高品質!センスが光るM&Sの隠れた名品たち

M&Sの魅力は、王道のショートブレッドや紅茶だけにとどまりません。細部にこそ、その真価は宿るのです 

個人的ベストバイ:Curiously Strong Mints

私が密かに「隠れた人気商品」と信じているのが、この「Curiously Strong Mints」。クラシックなデザインの白い缶に、シュガーフリーの強力なミントタブレットが入っています。食後や気分をリフレッシュしたい時に最適で、小さくかさばらないため、まさにバラまき土産にうってつけ。私も常にカバンに忍ばせています。

4つ並んだMarks & Spencerのシュガーフリー・ストロングミントの缶
M&Sフードの「Curiously Strong Mints」

女性へのお土産に:ロイヤルゼリーのハンドクリーム

食品以外でおすすめしたいのが、ビューティー製品です。特にこの「Royal Jelly Hand & Nail Cream Collection」は、お土産として非常に優秀。ポピー、プリムローズ、ローズヒップ、ジャスミンという4種類の香りがセットになっており、価格も8ポンドと手頃です。上品なパッケージとしっとりとした使い心地は、きっと喜ばれるはずです。

店舗の棚に陳列されたロイヤルゼリー・ハンド&ネイルクリームの4本セット。蜂のイラストが描かれたパッケージで価格は8ポンド。
お土産におすすめのロイヤルゼリー配合ハンドクリームセット(£8)。ポピー、プリムローズ、ローズヒップ、ジャスミンの4つの香りが楽しめます。

旅行者の味方!「マークスアンドスペンサー セントパンクラス駅」店の賢い使い方

ロンドンでの滞在時間が限られている旅行者にとって、立地は非常に重要です。その点で、国際駅であるセント・パンクラス駅構内のM&Sは、まさに救世主のような存在。ユーロスターで大陸へ向かう前や、ヒースロー空港へ向かう地下鉄に乗る前に、さっと立ち寄ってお土産を揃えることができます。

ロンドン・ソーホーにあるMarks & Spencerの店舗外観。黒い石造りの建物に金色のロゴ、ショーウィンドウにはクリスマスの装飾が施されている。
昨年のホリデーシーズンに撮影された、ロンドン・ソーホー地区のMarks & Spencer(M&S)店舗外観。

もちろん、ソーホーの大型店などに比べれば品揃えはコンパクトです。しかし、ショートブレッドや紅茶、チョコレートといった定番のお土産は十分に揃っています。効率的に、かつ質の高いお土産を探したいというニーズに完璧に応えてくれる、頼れるスポットなのです。

日本でマークスアンドスペンサーは手に入る?気になる店舗情報

これほど魅力的なM&Sですが、日本での展開はどうなっているのでしょうか。多くの人が抱くこの疑問にもお答えしておきましょう。

幻の「マークスアンドスペンサー 日本 店舗」と「有楽町」の記憶

実は、かつて日本にもマークスアンドスペンサーの店舗は存在しました。特に有楽町の店舗を記憶している方もいらっしゃるかもしれません。しかし、残念ながら2000年代初頭に日本市場からは撤退してしまいました。この「日本では手に入らない」という希少性が、ロンドン土産としての価値をさらに高めているとも言えるでしょう。

「マークスアンドスペンサー 東京 店舗」は今?

結論から言うと、2025年現在、マークスアンドスペンサーの直営店舗東京を含め日本国内にはありません。そのため、M&Sの商品を直接手に取って選ぶ楽しみは、英国を訪れた際の特権となっています。

最後の砦?「マークスアンドスペンサー オンライン」の現状

では、オンラインではどうでしょうか。M&Sは英国で大規模なオンラインストアを展開していますが、残念ながら日本への直接配送は行っていないのが現状です。一部の輸入食品店やオンラインマーケットプレイスで取り扱いがある場合もありますが、品揃えは限られ、価格も割高になりがちです。やはり、現地の店舗で豊富なラインナップの中から選ぶ体験には代えがたいものがあります。

意外な人気アイテム「MARKS and SPENCER エコバッグ」

食品や衣料品と並んで、お土産として根強い人気を誇るのがマークスアンドスペンサーエコバッグです。シンプルで洗練されたデザイン、丈夫な作り、そして手頃な価格。自分用はもちろん、友人へのちょっとしたプレゼントにも最適です。訪れるたびに新しいデザインが登場することもあるので、チェックするのを忘れないでください。

食品だけじゃない「マークスアンドスペンサー 服」のクオリティ

今回は食品を中心に紹介しましたが、M&Sのもう一つの柱は、つまり衣料品です。特に、カシミアのセーターや下着といったベーシックなアイテムは、品質の高さに定評があります。流行を追いすぎないクラシックなデザインは、長く愛用できるものばかり。もし時間に余裕があれば、ファッションフロアも覗いてみることをお勧めします。

総括:私たちがマークスアンドスペンサーに惹きつけられる理由

旅の終わり、パッキングをしながらM&Sの紙袋を眺めていると、いつも満たされた気持ちになります。それは単に「良い買い物をした」という満足感だけではありません。マークスアンドスペンサーでの時間は、英国の豊かな食文化や、品質に妥協しない誠実なものづくりの精神に触れる時間でもあるからです。それは、観光地を巡るのとはまた違った、街の素顔に触れるリアルな体験なのです。次にあなたがロンドンを訪れる際には、ぜひこの英国の良心とも言うべき場所で、あなただけの宝物を探してみてください。

店舗情報:Marks & Spencer SOHO (Pantheon)

今回私が訪れたのは、オックスフォード・ストリート沿いにある大型店です。広々とした店内で、ゆっくりと買い物を楽しむことができます。

ロンドン・ソーホーにあるMarks & Spencerの店舗外観。黒い石造りの建物に金色のロゴ、ショーウィンドウにはクリスマスの装飾が施されている。
昨年のホリデーシーズンに撮影された、ロンドン・ソーホー地区のMarks & Spencer(M&S)店舗外観。

公式サイト: https://www.marksandspencer.com/stores/pantheon-173-oxford-street-2480

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