2025年11月、リスボン。
Web Summit 2025の会場であるAltice Arena周辺は、3日目のプログラムを終えた高揚感と、少しの寂しさが入り混じった独特の空気に包まれていた。私、CityNomixにとって、実は今日がWeb Summitの最終日だ。明日には帰国の途につかなければならない。

降り続いていた雨は、会場を出る頃には上がり、濡れたアスファルトが巨大なスクリーンのネオンを反射して幻想的に輝いている。
「2025年もありがとう。また必ず来ますね!」
心の中でそう呟きながら、会場を後にした。シンガポール発「Manus AI」が描く自律型エージェントの未来と真実に感銘を受けた興奮が、まだ冷めやらぬまま体の中を駆け巡っている。(詳しくはこちらのレポートを読んでほしい)。

Web Summitの熱狂を背に、静かな夜の街へ
雨上がりのパルケ・ダス・ナソンイス(Parque das Nações)地区は、近未来的な建築群とテージョ川の静けさが同居する、リスボンの中でも特異なエリアだ。歴史的なバイシャ地区とはまた違う、現代のポルトガルの顔がここにある。
ホテルへ向かって歩いていると、急激な空腹感に襲われた。カンファレンスの熱気に当てられ、昼食を適当に済ませてしまっていたことを思い出す。リスボン最後の夜。何を食べようか。ポルトガル料理? シーフード? いや、今の気分はもっとダイレクトに心身を温めてくれるものだ。
「イタリアンが食べたい」
無性に炭水化物とチーズ、そしてコクのあるソースを欲している自分がいた。脳内検索をかけたところ、初日にホテルの近くを通りかかった際、賑わっていたレストランを思い出した。
パルケ・ダス・ナソンイスの隠れ家「TOTALE」へ

向かった先は「TOTALE Ristorante Pizzeria」。
青白く光るネオンサインと、全面ガラス張りのモダンな外観が印象的だ。初日に見たときは満席で活気に溢れていたが、今日は雨の影響か、あるいは時間が遅いせいか、落ち着いた雰囲気が漂っている。テラス席の濡れた石畳が、街灯の光を浴びて艶やかに光っていた。
店内に入ると、温かみのある照明とスタッフの明るい笑顔が迎えてくれた。幸運にもすぐに席を確保できた。一人での食事(Solo Dining)は、旅の醍醐味の一つだ。誰に気兼ねすることなく、自分の感覚だけで食と向き合える。
迷いながら楽しむ、メニューとの対話

席に着き、渡されたメニューを開く。
「Create your pizza」という文字が目に飛び込んでくる。クラシックなピンサ(Pinsa)や、黒炭(Black Charcoal)を使った生地など、カスタマイズの幅が広いようだ。ピザも魅力的だが、今日の私の胃袋はパスタを求めている。
右ページの「Fresh pasta」の欄に目を移す。トリュフカルボナーラ、サーモンとウォッカのタリオリーニ……。どれも魅力的で決めきれない。こういう時は、プロに頼るのが一番だ。
「パスタが食べたい気分なんだけど、おすすめはありますか?」
通りかかった店員さんに尋ねてみた。彼は自信たっぷりの笑顔で即答した。
「それなら、断然トリュフカルボナーラだよ。濃厚で香りが良くて、うちの自慢の一品さ」
その言葉に迷いは消えた。メインは決まった。喉を潤すためにまずはビールをオーダーし、デザートのことは後で考えることにした。
(メニューには魅力的なデザートも並んでいる。これは後の楽しみにとっておこう)。

至福のひととき、リスボンの夜に乾杯
すぐに運ばれてきたのは、よく冷えたハイネケン。このアイコニックなグリーンのボトルと、注がれた黄金色の液体を見るだけで、一日の疲れが吹き飛ぶようだ。木製のテーブルに置かれたグラスの結露が、その冷たさを物語っている。

一口飲むと、キレのある苦味が乾いた喉を潤していく。Web Summitでのインプット過多な脳が、少しずつリラックスモードへと切り替わっていくのを感じる。
ちなみに、ドリンクメニューも豊富で、BIOドリンクやサングリアも充実していた。次回はサングリアを試してみるのもいいかもしれない。

実食:香り立つトリュフと濃厚カルボナーラ

ビールを楽しんでいると、待ちに待った主役が登場した。
「お待たせしました、トリュフカルボナーラです」
目の前に置かれた瞬間、芳醇なトリュフの香りが鼻孔をくすぐる。青と白の幾何学模様が美しい皿に盛られているのは、太めのリガトーニ。その上には、カリカリに焼かれたベーコンと、削りたてのチーズがたっぷりと散りばめられている。
フォークでリガトーニを突き刺し、濃厚なソースをたっぷりと絡めて口に運ぶ。……美味い。
口の中で弾けるようなパスタの食感、卵とチーズの濃厚なコク、そしてトリュフの高貴な香り。それらが一体となって押し寄せてくる。塩加減も絶妙だ。海外のレストランでは時として塩味が強すぎることがあるが、ここは完璧なバランスを保っている。ベーコンの塩気と脂の甘みが、クリーミーなソースにアクセントを加えている。
ビールで口の中をリセットし、また一口。無心になって食べ進めてしまう。リスボンでイタリアン?と最初は自問したが、この選択は正解だった。旅の疲れを癒やすのは、やはりコンフォートフードだ。
別腹の誘惑:ピスタチオティラミス
パスタを完食し、満足感に浸りながらも、メニューを見たときから気になっていたデザートへの好奇心は消えていなかった。
「デザートはいかがですか?」
タイミングよく店員さんが声をかけてくれる。私は迷わずティラミスを注文した。

運ばれてきたのは、ガラスのキャニスターに入ったお洒落なスタイルのティラミス。蓋が開かれ、その中には鮮やかなグリーンのピスタチオがたっぷりとトッピングされている。
スプーンですくって一口。マスカルポーネクリームの滑らかさと、エスプレッソの染み込んだスポンジのほろ苦さ。そこにピスタチオの香ばしさと食感が加わり、絶妙なハーモニーを奏でている。甘すぎないのが良い。大人のデザートだ。
ハイネケンの残りを飲み干し、ティラミスの余韻を楽しむ。完璧な夜だ。
Photomo的視点:リスボンでのレストラン選びとTOTALEの価値
リスボンには数多くの素晴らしいレストランがあるが、Web Summitのような大規模イベントの際は、会場近くのパルケ・ダス・ナソンイス地区で食事を済ませるのが賢明な場合もある。中心部まで戻る時間と労力を節約できるし、このエリアにも「TOTALE」のようなクオリティの高い店が存在するからだ。
お会計を済ませ、店を出る。夜風が心地よい。ホテルまでの道のりを歩きながら、明日の帰国の準備と、この素晴らしい街への再訪を誓った。
最後に、これからリスボンを訪れる読者のために、私の体験とリサーチに基づいたレストラン情報をまとめておきたい。リスボン レストラン おすすめを探しているなら、ぜひ参考にしてほしい。
リスボン美食ガイド:シーン別おすすめとヒント
ここからは、今回の体験だけでなく、リスボン滞在中に役立つレストラン情報をキーワード別に整理してお届けする。
リスボン レストラン おすすめ
リスボンでレストランを探す際、まず重要なのは「エリア」と「目的」だ。今回訪れたパルケ・ダス・ナソンイス地区はモダンで洗練されているが、観光の中心であるバイシャやアルファマ地区には老舗がひしめいている。リスボン レストラン おすすめとして私が自信を持って言えるのは、Googleマップの評価だけでなく、地元の人が列を作っている店を狙うことだ。TOTALEのように、外から見て活気がある店はハズレが少ない。
リスボン レストラン ミシュラン
特別な夜を過ごしたいなら、リスボン レストラン ミシュラン星付きの店も検討すべきだ。「Belcanto(ベルカント)」や「Alma(アルマ)」は予約必須の超人気店。ポルトガルの伝統料理を現代的に再構築したガストロノミーは、まさに芸術。ただし、ドレスコードや予算(一人200ユーロ〜)には注意が必要だ。今回の私のようにカジュアルに楽しむ夜と、背筋を伸ばして楽しむ夜、使い分けるのがCityNomix流だ。
リスボン レストラン 安い
物価が比較的安いと言われるポルトガルだが、観光地価格の店も多い。リスボン レストラン 安い店を探すなら、「Tascas(タスカ)」と呼ばれる大衆食堂を探そう。日替わりランチ(Prato do Dia)なら10ユーロ前後でワイン付きの定食が食べられることも。バイシャ地区の路地裏には、安くて美味いタスカがまだ残っている。
リスボン レストラン シーフード
大西洋に面したリスボンに来て、魚介類を食べない手はない。リスボン レストラン シーフードで有名なのは「Cervejaria Ramiro(セルヴェジャリア・ラミロ)」。ここはレストランというより海鮮酒場。巨大なカニやエビをビール片手に豪快に食べるのがスタイルだ。予約システムがない場合も多く、行列覚悟で挑む必要がある。
リスボン レストラン 一人
私のように一人旅を楽しむ者にとって、リスボン レストラン 一人でも入りやすいかどうかは重要だ。ポルトガルの店員は概してフレンドリーで、一人客を歓迎してくれる。TOTALEのようにカウンター席がなくても、小さなテーブル席があれば問題ない。また、フードコート形式の「Time Out Market」なら、有名シェフの味を一人でも気兼ねなく楽しめる。
リスボン バイシャ地区 レストラン
観光の拠点となるリスボン バイシャ地区 レストランは玉石混交だ。メインストリートにある客引きの激しい店は避け、一本路地に入った店を選ぼう。観光客向けに見えても、実力派の店は多い。特にランチタイムは地元のビジネスマンで賑わっている店が狙い目だ。
リスボン シーフード レストラン おすすめ
先ほどのRamiro以外にも、リスボン シーフード レストラン おすすめはある。例えば「A Cevicheria」は、ポルトガルの魚介を使ったペルー風セビチェが人気。伝統的な焼き魚(Grelhados)を楽しみたいなら、アルファマ地区の炭火焼きの煙が漂う店を探すといい。
リスボン バカリャウ レストラン
ポルトガルの国民食、干し鱈(バカリャウ)。365日違うレシピがあると言われるほどだ。リスボン バカリャウ レストランとして特におすすめしたいのは、「Bacalhau à Brás(バカリャウ・ア・ブラス)」という卵とじ料理が美味しい店。Old Vicのようなクラシックな店で食べるバカリャウは、塩気と旨味の凝縮感が違う。
リスボン レストラン タコ
最後に忘れてはならないのがタコ(Polvo)だ。日本のタコとは違い、驚くほど柔らかく調理されている。リスボン レストラン タコ料理の定番は「Polvo à Lagareiro(タコのラグレイロ風)」。たっぷりのオリーブオイルと焼きタコ、ポテトの組み合わせは中毒性がある。これも多くのタスカやレストランで提供されているので、ぜひ試してほしい。
TOTALE Ristorante Pizzeria
Av. D. João II, 1.12.01, 1990-091 Lisboa, Portugal
公式サイト: https://totale.pt/
Google Map:
今回の旅の締めくくりに相応しい、美味しい夜だった。リスボン、また必ず戻ってくるよ。



