ハワイで絶対に外せない「コナ コーヒー パーベイヤーズ」体験記|ホノルルコーヒー創業者が生んだ、至高のコーヒーとクイニーアマン

ワイキキの喧騒に佇む、本物のハワイが香る場所「コナ コーヒー パーベイヤーズ」

常夏の太陽が肌を焦がし、陽気な声が絶え間なく響き渡るワイキキ。その中心、クヒオ通りに面したインターナショナルマーケットプレイスの一角に、まるでオアシスのように佇む一軒のコーヒーショップがあります。それが、私がハワイを訪れるたびに、吸い寄せられるように足を運んでしまう場所、「コナ コーヒー パーベイヤーズ(Kona Coffee Purveyors)」です。

デジタルマーケティングという仕事柄、私は常に情報の流れと人の心を追いかけています。しかし、ここハワイでは、一度その喧騒から離れ、自分の五感だけを頼りに街を歩きたいという衝動に駆られます。Photomoのテーマである「歩いて、撮って、書く」。この活動の原点に立ち返らせてくれるのが、この店のコーヒーが持つ、深く、そして澄み切った味わいなのです。

この店の魅力は、単に美味しいコーヒーが飲めるというだけではありません。実は、「コナ コーヒー パーベイヤーズ」のオーナーは、あの有名な「ホノルルコーヒー」の創業者、レイモンド・スフリ氏。彼が長年培ってきたコーヒーへの情熱と哲学が、この店の隅々にまで息づいているのです。だからこそ、ここには単なる流行り廃りではない、本質的な価値を求める人々が世界中から集まってくるのでしょう。

晴れた日に撮影されたコナコーヒー・パーベイヤーズの店舗入り口。温かみのある木目調の壁に、ダークウッドの看板が掲げられている。
ハワイ・ワイキキで大人気の「コナコーヒー・パーベイヤーズ」。

今回は、なぜ私がこの「コナ コーヒー パーベイヤーズ」にこれほどまでに惹きつけられるのか。その魅力を、私のリアルな体験と、時には失敗から学んだちょっとしたコツも交えながら、余すところなくお伝えしたいと思います。この記事が、あなたの次のハワイ旅行を、より豊かで香ばしいものにするための一助となれば幸いです。

ハワイの風を感じる最高のロケーションと、「コナ コーヒー パーベイヤーズ」が愛される理由

「コナ コーヒー パーベイヤーズ」は、ワイキキの中心地、インターナショナルマーケットプレイスの1階、クヒオ通りに面した絶好のロケーションにあります。多くのホテルからも徒歩圏内で、ショッピングの合間や朝の散歩の途中に立ち寄るのに、これほど便利な場所はありません。ウッド調の温かみのある外観は、周囲のモダンな雰囲気と見事に調和しながらも、確固たる存在感を放っています。

私が訪れたのは、ハワイらしい抜けるような青空が広がる8月の午後。店の前には、すでに入店を待つ人々の列ができていました。しかし、それは決して不快なものではなく、むしろこれから始まる素晴らしい体験への期待感を高めてくれる、心地よいプロローグのようにも感じられます。世界各国の言葉が飛び交う列の中で、誰もが同じ目的——最高のコーヒーとペイストリー——を共有しているという一体感が、そこにはありました。

コナ・コーヒー・パーベイヤーズの店内カウンター。バリスタがコーヒーを淹れており、壁には木製のメニューボードが掛かっている。
活気あふれる「コナ・コーヒー・パーベイヤーズ」のカウンター

店内に入ると、まず鼻腔をくすぐるのは、コーヒー豆が焙煎される香ばしいアロマと、バターが焼ける甘い香り。そして、エスプレッソマシンがリズミカルに奏でる音と、バリスタたちの活気ある声。この空間に満ちるすべてが、訪れる者の心を瞬時に掴んで離しません。彼らが提供するのは、ただの飲み物や食べ物ではなく、ハワイの豊かな大地と人々の情熱が凝縮された「体験」そのものなのです。

コナコーヒー パーベイヤーズのレビュー:なぜ人々は行列してまで求めるのか

結論から言えば、「コナ コーヒー パーベイヤーズ」のコーヒーとクイニーアマンは、並んででも味わう価値が十二分にあります。私がここで体験したのは、味覚を超えた、感覚に訴えかけるような感動でした。

まず、コーヒー。私はアイスコーヒーとカフェラテを注文しました。アイスコーヒーは、ハワイコナの持つ特徴である、クリーンで雑味のない酸味と、ほのかに感じる甘みが際立っています。ワイキキの熱気で火照った身体に、このクリアな味わいがすっと染み渡っていく感覚は、まさに至福。一口飲むたびに、頭の中がクリアになっていくようです。

木製のカウンターの上に置かれた、プラスチックカップ入りのアイスアメリカーノと、ハートのラテアートが施された青い紙コップ入りのカフェラテ。
アイスアメリカーノとハートが可愛いカフェラテで、コーヒーブレイク。

一方のカフェラテは、丁寧にスチームされたミルクの滑らかさと、エスプレッソの力強いコクが見事に調和しています。美しいハートのラテアートは、バリスタの技術の高さと、一杯一杯に込める想いの証。口に含むと、ミルクの自然な甘みがエスプレッソの苦味を優しく包み込み、後味には豊かな香りの余韻が長く続きます。ここではフラットホワイトも選択でき、コーヒー通をも唸らせるラインナップが揃っています。

コナコーヒー パーベイヤーズのおすすめは何か?答えは「クイニーアマン」にあり

そして、この店のもう一つの主役が、サンフランシスコの有名ベーカリー「b. patisserie」が監修するペイストリー、とりわけクイニーアマンです。正直に告白すると、私はここのクイニーアマンを食べるためだけにハワイに来てもいいとさえ思っています。

箱を開けた瞬間に立ち上る、キャラメリゼされた砂糖とバターの芳醇な香り。表面はパリッと硬く、フォークを入れると「カリッ」という小気味良い音が響きます。しかし、その内側は驚くほどしっとりとしており、幾重にも重なった生地の層から、上質なバターがじゅわっと染み出してくるのです。甘さと、ほんのりとした塩気のバランスが絶妙で、一切のしつこさを感じさせません。

木製のテーブルの上に、箱に入った4つのクイニーアマン、ハートのラテアートが施されたカフェラテ、そしてアイスコーヒーが置かれている。
サクサクのクイニーアマンとコーヒーで至福のひととき。

このクイニーアマンと、先ほどのコナコーヒーとの相性は、もはや言うまでもありません。クイニーアマンの濃厚な甘みを、コーヒーのクリーンな酸味と苦味がすっきりと洗い流し、また次の一口を誘う。この無限ループは、まさに味覚の天国。ハワイ滞在中に、一体いくつのクイニーアマンを食べてしまったことか。思い出すだけで、またあの味を求めて旅立ちたくなります。

コナコーヒー パーベイヤーズのメニュー徹底解説

「コナ コーヒー パーベイヤーズ」のメニューは、コーヒーとペイストリーという二つの柱で構成されています。コーヒーメニューは、シンプルながらも奥深いラインナップです。

コーヒーメニューのハイライト

ドリップコーヒー: その日の豆の特徴を最もストレートに感じられる一杯。100%コナコーヒーを選ぶことも可能です。
エスプレッソドリンク: エスプレッソ、マキアート、コルタード、カプチーノ、ラテ、フラットホワイトなど、多彩なバリエーション。ミルクの種類も選べます。
コールドブリュー: 長時間かけて水で抽出することで、酸味が抑えられ、まろやかで甘みのある味わいが楽しめます。暑い日には特におすすめです。
季節限定ドリンク: 時期によっては、特別なフレーバーのドリンクも登場します。訪れた際の楽しみの一つです。

ペイストリーメニューの魅力

ショーケースに並ぶ美しいペイストリーは、どれも魅力的で選ぶのに一苦労します。
クイニーアマン: オリジナル、ココア、季節のフルーツを使ったものなど、数種類あります。まずはオリジナルを試すべきです。
クロワッサン: バターの香り高いクラシックなクロワッサンや、アーモンド、チョコレートなどバリエーションも豊富。
スコーン: しっとりとした食感で、朝食にもぴったりです。
その他: マドレーヌやクッキーなど、コーヒーのお供に最適な焼き菓子も充実しています。

コナコーヒーパーベイヤーズの空いてる時間帯は?行列回避のヒント

これだけの人気店ですから、常に行列は覚悟しておくべきです。特に、朝食の時間帯である午前8時から10時頃、そしてランチ後の午後1時から3時頃は最も混雑します。もし行列を少しでも避けたいのであれば、狙い目は開店直後の早朝(午前7時台)か、午後遅めの時間帯(午後4時以降)です。

私の経験では、平日の午後4時過ぎに訪れた際、列は比較的短く、スムーズに注文することができました。ただし、人気のペイストリー、特にクイニーアマンは売り切れてしまう可能性もあるので注意が必要です。もしお目当てのペイストリーがある場合は、多少並ぶことを覚悟で、午前中に訪れるのが確実かもしれません。旅のスケジュールと相談しながら、最適な時間帯を見つけてみてください。

ハワイのコナコーヒーをお土産におすすめするなら

「コナ コーヒー パーベイヤーズ」の感動を日本に持ち帰りたい、あるいは大切な人にシェアしたいと考えるのは自然なことでしょう。店内では、実際に使用されているコーヒー豆を購入することができます。パッケージデザインも洗練されており、ハワイ土産として最適です。

コーヒーショップのカウンター。女性バリスタが立っており、カウンターには数種類のコナコーヒー豆が並べられ、ハンドドリップ用の器具が置かれている。
お店で使っているコーヒーも豆で購入可能です。

豆の種類は、100%コナコーヒーから、様々な産地の豆をブレンドしたものまで、幅広く取り揃えられています。どの豆を選べばいいか迷ったら、遠慮なくバリスタに相談してみましょう。普段飲んでいるコーヒーの好みや、どんな風に楽しみたいかを伝えれば、きっとあなたにぴったりの豆を提案してくれます。彼らのコーヒーに対する知識と情熱は本物です。旅の思い出を語りながら、自宅でハワイの味を再現する。これほど贅沢な時間はありません。

便利なコナコーヒーパーベイヤーズのオンラインオーダーシステム

「時間がないけれど、どうしてもここのコーヒーとペイストリーが欲しい!」という方のために、「コナ コーヒー パーベイヤーズ」はオンラインでの事前オーダーシステムを導入しています。公式サイトからメニューを選び、支払いまで済ませておけば、指定した時間に店頭で商品を受け取るだけ。貴重な旅行の時間を節約できる、非常にスマートなサービスです。

特に、朝のフライト前やアクティビティの前にさっと立ち寄りたい場合などに重宝します。私も次回は、このシステムを利用して、空港へ向かう前にクイニーアマンをピックアップしようと計画しています。公式サイトは英語ですが、シンプルな操作なので、ぜひ活用してみてください。

コナコーヒー ハワイの神髄を味わう

世界三大コーヒーの一つと称されるコナコーヒー。ハワイ島のコナ地区でしか栽培されないこの希少な豆は、火山性の豊かな土壌と、昼夜の寒暖差、そして適度な雨と日照という、奇跡的な自然環境が生み出した傑作です。その特徴は、強い酸味がなく、柔らかな苦味とコク、そしてフルーティーで甘い後味にあります。

「コナ コーヒー パーベイヤーズ」では、このコナコーヒーのポテンシャルを最大限に引き出すための焙煎と抽出が行われています。ここで一杯のコーヒーを味わうことは、ハワイの雄大な自然そのものを体感することに他なりません。ワイキキには数多くのコーヒーショップがありますが、コナコーヒーの「本物」の味を追求するなら、ここが最良の選択肢の一つであると、私は断言します。

アクセスと基本情報

最後に、訪問に必要な情報をまとめておきます。

店名: Kona Coffee Purveyors (コナ コーヒー パーベイヤーズ)
場所: International Market Place 1階 クヒオ通り沿い
住所: 2330 Kalākaua Ave, Honolulu, HI 96815
営業時間: 毎日 7:00 AM – 9:00 PM (営業時間は変更される場合があるため、公式サイトでご確認ください)
公式サイト: https://konacoffeepurveyors.square.site/

地図はこちらです。

まとめ:旅の記憶に刻まれる「コナ コーヒー パーベイヤーズ」での一杯

Photomoの旅は、単に美しい風景を記録するだけではありません。その土地の空気、人々の息づかい、そして味や香りを、五感で感じ取り、自身の感覚として持ち帰るプロセスです。その意味で、「コナ コーヒー パーベイヤーズ」は、私のハワイの記憶の中で、ひときわ鮮やかな香りを放ち続ける場所です。

ホノルルコーヒー創業者の哲学が宿る、一杯の誠実なコーヒー。サンフランシスコ最高のベーカリーが生み出した、完璧なクイニーアマン。そして、それらを求めて集まる人々が作り出す、活気に満ちた空間。これらすべてが融合し、忘れられない体験を生み出しています。

もしあなたが次のハワイ旅行を計画しているなら、ぜひスケジュールの中に、この場所で過ごす時間を組み込んでみてください。それはきっと、あなたの旅を象徴する、豊かで、甘く、そして香ばしい記憶となるはずです。そして私もまた、あのクイニーアマンの味が恋しくなったら、きっとこの場所に戻ってくることでしょう。

 

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