東京の玄関口、東京駅。その赤レンガ駅舎は、多くの旅行者やフォトグラファーを魅了し続けています。丸の内駅前広場から正面を捉える構図は王道ですが、私たちPhotomo読者が求めているのは、単なる記録写真ではなく、その場所の「空気感」や「物語」を切り取ることではないでしょうか。
CityNomixが今回提案するのは、視点を少し変え、高さを変え、そして時代を遡るような体験です。場所は、東京駅の目の前に位置する商業施設「KITTE丸の内」。その4階にひっそりと佇む「旧東京中央郵便局長室」です。
ここは、かつて郵便局長が執務を行っていた歴史的な空間。一歩足を踏み入れれば、そこは都会の喧騒とは無縁の静寂に包まれています。そして何より、ここから望む東京駅は、まるで絵画のようにドラマチックです。
時を止める「額縁構図」の魔法
この場所を訪れる最大の理由は、その窓枠にあります。重厚でクラシックな黒い窓枠。これをカメラのフレーム、すなわち「額縁」に見立てて東京駅を撮影するのです。

窓の外に広がるのは、辰野金吾設計による赤レンガの駅舎。そしてその背後にそびえる、現代の象徴である高層ビル群。この「過去と現在」のコントラストを、窓枠というフィルターを通して切り取ることで、写真は一気に物語性を帯びます。
露出を操り、シルエットを活かす
撮影のコツは、露出のコントロールにあります。室内は保存のために照度が落とされており、外は太陽光で明るい状態です。ここでカメラの露出を「外の景色」に合わせてください。
すると、室内の窓枠や壁は黒く落ち込み、美しいシルエットとなります。この明暗差が、写真に奥行きと「覗き込んでいる」ような没入感を与えます。オート撮影では室内が明るく写りすぎてしまうことがあるため、露出補正をマイナスにするか、マニュアルモードで調整することをおすすめします。
歴史の重みを感じる空間ディテール
撮影の合間に、ぜひカメラを置いてこの空間そのものを味わってください。床のフローリングや壁の板張りは、1931年(昭和6年)の竣工当時の素材を使用し、丁寧に再現されています。

使い込まれた八角形の柱、飴色に輝く床、そして「旧東京中央郵便局長室」と記された金文字の看板。これらすべてが、昭和のモダニズム建築の粋を感じさせます。広角レンズをお持ちなら、窓の外の景色だけでなく、このレトロな家具や空間全体を含めた構図で撮影するのも良いでしょう。
窓際に行き交う人々の姿は小さく、まるでジオラマのよう。ここだけ時間が止まったかのような錯覚に陥ります。

撮影の後はKITTE丸の内を探索
素晴らしい写真が撮れた高揚感そのままに、KITTE丸の内館内での時間を楽しみましょう。CityNomixが実際に歩いて見つけた、撮影後の立ち寄りに最適なスポットを、皆様が気になるキーワードに沿ってご紹介します。
KITTE丸の内 ランチ
撮影で集中してお腹が空いたら、少し贅沢なランチはいかがでしょうか。おすすめは6階にある「魚匠 銀平 (Ginpei Marunouchi)」です。
和歌山から直送される新鮮な魚料理が自慢ですが、ここの魅力は味だけではありません。窓際の席からは、先ほどとはまた違った角度で東京駅を見下ろすことができます。美味しい鯛めしを味わいながら、撮影した写真をプレビューする時間は格別です。
KITTE丸の内 カフェ & 喫煙所
一息つくなら、1階の「SAZA COFFEE (サザコーヒー)」へ。茨城発の名店で、こだわりの「将軍珈琲」は深みのある味わいが歩き疲れた体に染み渡ります。
また、喫煙者の方にとって重要な情報ですが、KITTE丸の内 喫煙所は5階に設置されています。清潔で広々としており、愛煙家の方も安心して休憩できます。館内は完全分煙が進んでいるため、非喫煙者の方も快適に過ごせます。
KITTE丸の内 お土産 & 雑貨
旅の記念や、センスの良いギフトを探すなら、デザイン雑貨が充実しているのもKITTEの特徴です。
「Spiral Market」や「CLASKA Gallery & Shop “DO”」では、日本の職人技術が光るモダンな生活雑貨に出会えます。また、ここでしか買えないユニークなアイテムとして注目なのが「KITTE アルパカ」グッズです。実はKITTEの公式キャラクターであるアルパカ、その愛らしい姿をモチーフにしたアイテムは、意外な東京土産として喜ばれるかもしれません。
KITTE丸の内 アクセス & 営業時間
最後に、基本情報を押さえておきましょう。KITTE丸の内 アクセスは非常に良く、JR東京駅の丸の内南口から徒歩約1分。地下道で直結しているため、雨の日でも濡れずに移動できるのが、機材を持つフォトグラファーには嬉しいポイントです。
KITTE丸の内 営業時間は、ショップが通常11:00~21:00(日・祝は20:00まで)、レストランは11:00~23:00(日・祝は22:00まで)となっています。ただし、「旧東京中央郵便局長室」の開放時間は館内の営業時間に準じますが、夜景撮影を狙う場合は閉館時間に注意してください。
東京の真ん中にありながら、静かに歴史と対峙できる場所。次の週末はカメラを片手に、KITTE丸の内で「あなただけの東京駅」を切り取ってみてはいかがでしょうか。
公式サイト:https://marunouchi.jp-kitte.jp/
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