CityNomixです。
ロンドンの街歩きを終え、帰国の途につく時間。旅の終わりはいつだって少し切ないものですが、今回の帰路には特別な楽しみが待っていました。それは、JAL A350-1000 ビジネスクラスでのフライトです。
往路の羽田発便でも体験したこの最新機材。その快適さは、単なる移動手段の域を遥かに超えていました。復路のロンドン・ヒースロー発羽田行き(JL042便)では、旅の疲れを癒やす「聖域」のような時間を過ごすことができました。
今回は、機内の様子から絶品の機内食、そして最新鋭機ならではの着陸シーンまで、CityNomixの視点で余すところなくレポートします。
なお、往路の搭乗記はこちらからご覧いただけます。
羽田発ロンドン行き JAL A350-1000 ビジネスクラス搭乗記
夜のヒースロー、静寂と期待のプロローグ
冬のロンドン、午後6時過ぎ。ヒースロー空港は、世界中へ飛び立つ旅行者たちの熱気と、夜特有の静寂が入り混じっています。

ターミナルの窓越しに見えたのは、駐機中のJAL最新鋭機、エアバスA350-1000。特徴的なコックピットウインドウ(通称:タヌキ顔)が、夜の照明に照らされて凛々しく佇んでいます。これから始まる14時間のロングフライトへの期待が、静かに高まっていきます。
実は今回、あわよくばファーストクラスへのアップグレードを狙っていました。しかし、残念ながら満席。ですが、その悔しさは搭乗した瞬間に消え去りました。なぜなら、JALの新しいビジネスクラスは、もはや「個室」と呼ぶにふさわしい空間だからです。
「JAL SKY SUITE」それは空に浮かぶ書斎

機内に足を踏み入れ、自席へと向かいます。目に飛び込んでくるのは、落ち着いたバーガンディと黒で統一されたシックな空間。これが最新の「JAL SKY SUITE」です。
特筆すべきは、やはり「扉」の存在です。これまでJALのビジネスクラスといえば開放感が売りでしたが、このA350-1000ではプライバシーを重視した個室タイプへと進化しました。以前搭乗したANAの「The Room」にも匹敵する、高い壁に囲まれたプライベート空間です。

座席に座り、扉を閉める。すると、周囲の視線や気配がふっと遮断されます。そこにあるのは、自分だけの時間。PCを広げて仕事をするもよし、映画に没頭するもよし。まさに「動く書斎」あるいは「空飛ぶ隠れ家」です。
ロンドン発便だけの贅沢。林大介シェフ監修の和食
離陸後、ベルト着用サインが消えると、お待ちかねのディナータイム。ロンドンでの食事も素晴らしかったですが、やはり身体は日本の味を求めています。

メニューを開くと、そこにはロンドンの日本料理店「ROKETSU」のオーナーシェフ、林大介氏監修の文字が。迷わず和食を選択しました。
まずはシャンパン「サロン」の系譜で乾杯


アペリティフには、シャンパーニュ「ドゥラモット ブラン・ド・ブラン」をオーダー。JALのファーストクラスで提供される伝説のシャンパン「サロン」の姉妹メゾンです。繊細な泡立ちと気品ある味わいが、丁寧に作られたアミューズ(クリームチーズのディップとクラッカー)と絶妙にマッチします。
五感で味わう「彩御膳」

続いて運ばれてきたのは、前菜の「彩御膳」。黒いお重の中に、色とりどりの小鉢が並びます。イクラの醤油漬け、出汁の染みた煮物、そして繊細な魚介のあしらい。高度1万メートルにいることを忘れるほど、美しく、そして優しい味わいです。
メインディッシュと炊きたてご飯の至福

メインの「台の物」は、サーモンの味噌幽庵焼き。脂の乗ったサーモンに、味噌のコクと柚子の香りが寄り添います。そして何より嬉しいのが、炊きたての白いご飯(雪蔵今摺り米)と、熱々のお味噌汁。海外出張の帰路、この瞬間に勝る安らぎはありません。
ちなみに、JALはドリンクメニューも秀逸です。


「東洋美人」などの銘酒や、希少なジャパニーズウイスキー、そしてミカフェート監修のコーヒーまで。お酒好きもカフェ好きも唸らせるラインナップは、さすがの一言です。
エアウィーヴで眠る、完全フルフラットの夜
食事を終え、映画を一本見終わる頃には、機内の照明が落とされます。ここからがA350-1000の本領発揮です。

シートをフルフラットモードにし、エアウィーヴのマットレスと枕をセット。足元まで広々としたベッドが完成します。高いパーティションのおかげで、通路を歩く人の気配もほとんど感じません。寝返りも打てる十分な広さがあり、数時間の熟睡を約束してくれます。
深夜の誘惑、「空の上のラーメン」
数時間眠り、ふと目が覚めると小腹が空いていました。そんな時に嬉しいのが、好きな時に注文できるアラカルトメニューです。

カレーやカツサンドも魅力的ですが、今回は「九州じゃんがら」のとんこつ風味味噌ラーメンをオーダー。

濃厚なスープの香りが食欲をそそります。デザートのフルーツとアイスクリーム、そしてビールも添えて。深夜に食べるラーメンの背徳感と多幸感は、地上でも空の上でも変わりません。
高度5メートル、4K映像で迎える朝
14時間のフライトもいよいよ終盤。朝食を済ませると、機体は関東上空へ。
着陸態勢に入り、個人用モニターを「尾翼カメラ」の映像に切り替えます。A350-1000のカメラは非常に高精細。眼下に広がる東京の夜景、そして滑走路の誘導灯が、まるで映画のワンシーンのように映し出されます。
高度5メートル。タイヤが滑走路に触れる瞬間まで鮮明に見届けることができるこの臨場感は、航空ファンならずとも興奮すること間違いなしです。

JAL A350-1000 ビジネスクラスに関するQ&A
ここからは、読者の皆様が気になっているであろうポイントについて、今回の体験と調査に基づき解説します。
A350 ー 1000 ビジネスクラス 値段
ロンドンー羽田線のビジネスクラスの価格は、時期や予約クラスによって大きく変動します。往復で購入する場合、目安として60万円台から100万円超となることが一般的です。決して安い金額ではありませんが、ホテル宿泊費を兼ねた移動と考えれば、その価値は十分にあります。マイルを利用した特典航空券での予約も人気ですが、最新機材ゆえに競争率は非常に高いのが現状です。
A350 ー 10:00 JAL プレミアムエコノミー
予算を抑えつつ快適さを求めたい方には、プレミアムエコノミーも有力な選択肢です。A350-1000のプレエコは、クラス最大級の大型プライバシーパーティションを装備しており、前の座席が倒れてこないフィックスバック構造を採用しています。ビジネスクラスほどの個室感はありませんが、長距離フライトでもストレスなく過ごせる設計になっています。
A350 ー 1000 JALファーストクラス
今回私が狙って叶わなかったファーストクラス。こちらはわずか6席の聖域です。扉付きの個室であることはもちろん、座席幅はビジネスクラスの約1.5倍。ダブルベッドサイズの広さを誇ります。食事やサービスも究極ですが、お値段も往復200万円を超えることが珍しくありません。人生の記念日にいつかリベンジしたい憧れのシートです。
A350 ー 1000 JAL 路線
2025年現在、JALのA350-1000は、主に羽田ーニューヨーク線(JFK)、羽田ーダラス・フォートワース線(DFW)、そして今回搭乗した羽田ーロンドン線(LHR)などの長距離主要路線に投入されています。機材繰りによって変更される場合もあるため、予約の際は必ず機材情報を確認することをおすすめします。
JAL A350 1000 座席 おすすめ
ビジネスクラスの座席配置は1-2-1の配列です。一人旅なら窓側のA席またはK席がおすすめ。個室感が強く、窓からの景色も楽しめます。カップルやご夫婦なら、中央のD席・G席が良いでしょう。間のパーティションを下げることで、会話を楽しむことができます。
A350 ー 1000 JAL 座席
A350-1000の総座席数は239席。ファーストクラス6席、ビジネスクラス54席、プレミアムエコノミー24席、エコノミークラス155席という構成です。ビジネスクラスの比率が高く、ビジネス需要を強く意識した機材であることがわかります。どのクラスも最新の人間工学に基づいた設計で、旧機材(B777-300ER)に比べて快適性が向上しています。
JAL A350 ビジネスクラス おすすめ 座席
静かに過ごしたい方は、ギャレー(調理場)やトイレから離れた、キャビンの中央付近の座席を指定するのが鉄則です。具体的には、7番〜12番あたりの列が人の往来が少なくおすすめです。逆に、足元の広さを最優先するなら、各ブロックの最前列(5列目や15列目など)は足元スペースがさらに広く設計されています。
JAL A350 ビジネスクラス搭乗記
総評として、JAL A350-1000のビジネスクラスは、現時点で世界最高峰のビジネスクラスの一つと言っても過言ではありません。ハードウェア(座席)の進化はもちろん、JALならではの誠実なサービスと美味しい食事が組み合わさることで、移動時間が「耐える時間」から「楽しむ時間」へと変わりました。
まとめ:記録ではなく、記憶に残るフライトを
14時間のフライトを終え、羽田に到着した時、不思議と疲れを感じていませんでした。それは、高いプライバシーが確保された空間と、エアウィーヴでの良質な睡眠、そして心満たされる食事のおかげでしょう。
「a350 ー 1000 jal ビジネス クラス」というキーワードで検索されているあなた。もし迷っているなら、ぜひ一度体験してみてください。そこには、単なる移動ではない、心豊かな時間が待っています。
次回は、このフライト中に体験した、心躍る「機内販売」のエピソードについて詳しく書きたいと思います。どうぞお楽しみに。



