CityNomixです。デジタルマーケティングの仕事柄、数字や「お得情報」には敏感な私ですが、旅先での体験は何ものにも代えがたい価値があるとも信じています。しかし、ロンドン旅行の締めくくりに訪れたヒースロー空港で、私はある種の「喪失感」と、新たな「戦い方」の必要性を痛感しました。
かつて、海外旅行の楽しみの一つは「免税ショッピング」でした。特に物価の高いロンドンにおいて、空港の制限エリアは税金(VAT)分が安くなる「聖域」だったはずです。しかし、2021年にイギリス政府は観光客向けの免税制度(VAT Refund)を廃止しました。
「とはいえ、空港の中なんだから多少は安くなっているでしょう?」
そう高を括っていた私は、ヒースロー空港のターミナルで現実を目の当たりにしました。今回は、実際に私が現地で撮影した証拠写真とともに、ヒースロー空港 お土産選びのリアルな現状と、これからのロンドン旅行者が知っておくべき「買い物戦略」をレポートします。
ハロッズの誘惑:価格と「心の満足」の天秤
保安検査を抜け、旅の終わりの高揚感とともにショップエリアへ。まず目に飛び込んでくるのは、英国を代表する高級デパート「Harrods(ハロッズ)」の華やかなディスプレイです。

見てください、この愛らしさ。赤いセーターを着たアイコニックなテディベア、ロンドンバス、そしてアフタヌーンティーセット。これらは単なる雑貨ではなく、ロンドンでの思い出を凝縮したようなオーナメントです。
しかし、値札を見ると一瞬手が止まります。「雑貨ひとつにこの値段?」と。ハロッズらしい強気の価格設定は、空港だからといって優しくはなっていません。ここで私たちは究極の選択を迫られます。
「高いから諦めるか」、それとも「旅の思い出としてプライスレスと割り切るか」。
私の教訓をお伝えします。もしこのデザインに心ときめいたなら、買いです。 なぜなら、ゲートをくぐって飛行機に乗ってしまえば、もう二度と手に入らないからです。「あの時買っておけばよかった」という後悔は、数ポンドの節約よりも長く心に残ります。ただし、バラマキ用ではなく、自分へのご褒美として。
Bootsでの衝撃:ドラッグストアコスメの「空港価格」
次に私が向かったのは、イギリスの国民的ドラッグストア「Boots(ブーツ)」です。市内で買い忘れたコスメや、余った小銭で買える日用品を探すのに最適な場所……のはずでした。
定番品に見る「制限エリアの罠」
ロンドン市内のBootsに通い慣れている人なら、この写真を見て違和感を覚えるはずです。

ロングセラーの「Glycerin and Rosewater」トナーが£3.50。アイメイクアップリムーバーが£2.75。これらは決して「高い」金額ではありませんが、市内のプロモーション価格やスーパーでの価格を知っていると、「あれ、空港の方が高くないか?」と気づきます。
そう、空港の制限エリア内では、こうした低価格帯のアイテムに「空港プレミアム」とも呼べる上乗せがされていることがあるのです。重たい液体物を「空港で買えば楽だ」と後回しにするのは、コスト面では悪手かもしれません。
No7に見る「免税神話」の崩壊
さらに衝撃的だったのが、Bootsの看板ブランドであるスキンケアライン「No7」の価格です。

人気のアンチエイジングライン「Protect & Perfect Intense」のデイクリームとナイトクリーム、価格は£27.95。これは、ロンドン市内の店舗価格と全く同じです。「空港の免税店=Tax Free」という図式は、今のイギリスでは完全に過去のものとなりました。
免税手続きの手間がなくなった分、シンプルと言えばシンプルですが、「お得感」はゼロです。

唯一の救いは、市内でおなじみの「3 FOR 2(3つ買えば1つ無料)」キャンペーンが空港でも実施されていたことです。単価は下がりませんが、まとめ買いをするなら市内で買うのと損得なしで持ち運びの手間だけ減らせます。
参考記事:【Boots UK】ロンドン土産はここで決まり!賢者が選ぶコスパ最強コスメ&スキンケア徹底ガイド
結論:賢いロンドン土産の買い分け戦略
ヒースロー空港でのパトロールを経て、私の結論はこうです。
- 市内で買うべきもの: Bootsのプチプラコスメ、スーパー(WaitroseやM&S)のお菓子、紅茶のティーバッグ。これらは市内のほうが種類も豊富で、価格も適正です。
- 空港で買うべきもの: ハロッズやフォートナム&メイソンの「空港限定」や「缶入り」アイテム(スーツケースに入らない場合)、そして「買い忘れた!」という緊急のもの。
さて、ここからはさらに具体的に、皆さんがヒースロー空港で探すであろうアイテムやキーワードについて、現地情報をもとに解説します。
ヒースロー空港 お土産 子供
お子様へのお土産なら、やはり「パディントンベア」のぬいぐるみが鉄板です。ヒースロー空港内の多くのショップ、特に「Hamleys(ハムリーズ)」の支店やお土産店で見つけることができます。また、ロンドンバスやブラックキャブ(タクシー)のミニカーも人気です。これらは市内の店舗と同じくらいの価格設定ですが、最後に子供を喜ばせるアイテムとして空港で調達するのはアリです。
ヒースロー空港 お土産 エコバッグ
実用的で喜ばれるお土産といえばエコバッグ(トートバッグ)。特に「Harrods」のビニールコーティングされたバッグは丈夫でデザインも豊富です。空港内のハロッズには定番の柄が揃っています。また、「Fortnum & Mason」の麻のエコバッグなども見かけることがありますが、種類の豊富さではピカデリーの本店には敵いません。どうしても欲しい特定の柄がある場合は、市内で確保しておくのが無難です。
ヒースロー空港 お土産 紅茶
イギリス土産の代名詞、紅茶。ヒースロー空港には「Fortnum & Mason(フォートナム&メイソン)」のコーナーがあり、美しい缶入りの紅茶やショートブレッドを購入できます。価格は市内とほぼ変わりませんが、手荷物として機内に持ち込めるのがメリットです。一方、スーパーで買えるような「Tetley」や「PG Tips」などの日常使いの紅茶は、空港では割高または取り扱いが少ないため、市内のスーパーマーケットで購入しておきましょう。
ヒースロー空港 免税店 一覧
「免税店」という響きに期待しすぎないことが重要ですが、どんなショップがあるかは事前に知っておきたいところ。ヒースロー空港にはターミナルごとに異なるブランドが入っています。公式サイトの「Shopping」ページで、利用するターミナル(JALならT3、ANAならT2など)の店舗リストを確認できます。World Duty Freeでは、お酒や香水が扱われていますが、これらもかつてほどの割引率は期待できません。
ヒースロー空港 免税店 ブランド
Burberry、Gucci、Louis Vuittonなどのハイブランドも各ターミナルに入っています。しかし、イギリスの免税制度廃止により、商品価格からVAT(付加価値税)が引かれることはありません。 つまり、ロンドンのボンドストリートで買っても、空港で買っても価格は同じです。「空港なら安いかも」という期待は捨て、在庫がある場所で買うのが正解です。
ヒースロー 空港 お 土産 サッカー
サッカーファンなら、プレミアリーグのグッズを期待するかもしれません。しかし、残念ながらヒースロー空港には特定のクラブチーム(アーセナル、チェルシーなど)の専門公式ショップは充実していません。一般的なスポーツショップやお土産店に、代表的なチームのユニフォームやマフラーが少し置いてある程度です。本格的なグッズが欲しい場合は、スタジアムのメガストアか、市内のオフィシャルショップに行くことを強くお勧めします。
ヒースロー 空港 お 土産 JAL
JAL(日本航空)が出発するのは主にターミナル3です。ターミナル3はショッピングエリアが充実しており、ハロッズ、シャネル、エルメス、そしてBootsももちろんあります。JALの搭乗ゲートに向かう前に、最後のお土産探しを楽しむ時間は十分にあります。ただし、ラウンジでくつろぎすぎて買い物の時間を逃さないように注意してください。
ヒースロー空港 お土産 ハリーポッター
ハリー・ポッター魔法ワールドの公式ショップ「The Harry Potter Shop」は、ヒースロー空港のターミナル5などに展開されています(ターミナルによって有無が異なるため要確認)。杖や寮のマフラー、百味ビーンズなどが購入できます。キングスクロス駅の9と3/4番線ショップは大混雑していることが多いので、もし利用ターミナルにショップがあれば、空港でゆっくり選ぶのも賢い手です。
免税という魔法は解けてしまいましたが、ヒースロー空港には依然として魅力的なアイテムが溢れています。価格の仕組みを理解した上で、賢く、そして楽しく、旅の最後のお買い物を楽しんでください。



