蔵前で出逢う魅惑の「文具沼」への入り口
こんにちは!CityNomixです。
今回は、東京のブルックリンとも呼ばれる蔵前を歩きます。
古い倉庫や町工場が立ち並ぶこの街は、歩くたびに新しい発見があります。
そして、あの「カキモリ」でどっぷりとハマってしまった体験をお届けします。
愛おしき「文具沼」の深い底へ、皆さまをご案内しましょう。
先日、オリジナルノートを購入した時のことです。
その高揚感が冷めやらぬまま、さらに素晴らしい出会いがありました。
それは、一生モノの相棒となるペンとインクたちです。

使い込まれた木のデスクに静かに鎮座する、グレーの紙箱。
表面にエンボス加工で刻まれた「Write with joy」のメッセージ。
そして、それを束ねる細い紐が、これから始まる深く美しい“沼”への招待状のようです。
この感動を、少しでもリアルにお伝えできればと思います。
スタバも認めた名品「Frost」の美しさと機能美
店内でスタッフさんが優しくおすすめしてくれたのが、「Frost」というペンです。
後で調べて驚いたのですが、あのスターバックスリザーブでも別注されているそうです。
カキモリ Frost万年筆 スターバックス リザーブとして展開されるほどの名品。
その美しい佇まいを見れば、スタバが目を付けるのも大いに納得です。

目の前に広がる木製トレイに整然と並ぶ「Frost」のショーケース。
木の温もりと、すりガラスのように繊細な半透明のボディが心地よい存在感を放ちます。
MossからGraphiteまで並ぶ絶妙な色見本と、様々なペン先たち。
手前の試筆用ペンからは、インクの微かな匂いと気配が漂ってきます。
この絶妙なニュアンスカラーを前に、どれか一つなんて選べるわけがありません。
悩みに悩んだ挙げ句、ボールペンタイプと万年筆の細いF、そして太めのMをそれぞれ購入しました。
色はMossとAmberとGraphiteに決定。
自作したインクの色に合わせるための、完璧な選択肢でした。

無駄を削ぎ落としたミニマルな機能美には、確実に人を引き込む引力があります。
これから自分だけのインクを吸い上げ、色が満ちていく瞬間を想像するだけでたまらなくワクワクします。
自分で作ったインクと「つけペン」の深い関係
さて、インク選びのステップを振り返ってみましょう。
インク作成体験では、ネイビーやカーキ、グリーン、ブラウンなど名もなき4色を生み出しました。
インクの作成についてはこちらをみてほしいのですが、本当に魔法のような時間でした。
その調合時に使っていたのが、「つけペン」です。
これが驚くほど使いやすくて、つけペンも迷わず購入することにしました。

木枠の温もりに包まれたショーケースの中に、端正に並ぶ6本の「Nib holder(つけペン軸)」。
Sakura woodの柔らかな木肌や、Aluminiumのひんやりとした静謐さ。
アクリルスタンドに斜めに配されたディスプレイが、素材ごとの微細なテクスチャーを浮き彫りにします。
ガラス越しでも、仄かな木の香りや藍の匂いが漂ってくるようです。
そして、ペン先選びも重要です。

私は太くかいて楽しむために、「Copper(コッパー)」のペン先を選びました。
上段右で鈍く光るCopperは、銅特有の温もりある赤みを帯びています。
こいつに特製インクをたっぷり吸わせ、紙の上に太く、ゆったりと色を乗せていく瞬間。
想像するだけで、たまらない気持ちになります。

さらに、色とりどりの「Mini holder」も魅力的です。
Cloud、Natural、Sunset、Ocean、Forestと、自然の情景から名付けられた木製のペン軸たち。
手のひらにすっぽり収まる愛らしいサイズ感がたまりません。
インク瓶にペン先を浸し、紙に思考を滑らせるアナログな儀式。
これには、この木の温もりが絶対に欠かせないと感じました。

使い込まれた味わい深い木のテーブルに、そっと置かれた木軸のつけペン。
鈍く、しかし確かな存在感を放つカッパーのペン先。
気取らずにガシガシと文字を走らせる瞬間を想像すると、胸の奥がじんわりと熱くなります。

金属の冷たさと木の柔らかな手触りが絶妙なコントラストを生んでいます。
自分だけの道具をひとつずつ設えていく熱を帯びた感情。
深く甘い「沼」へと両足を踏み入れていく確かな高揚感がここにあります。

これが、私の手で一滴ずつ調合した世界に一つのオリジナルインクたちです。
ネイビー、カーキ、グリーン、ブラウン。
まだ名前すら持たないこの4色が、底知れぬ文具の「沼」への美しくも恐ろしい入り口なのです。
スタッフさんが仕掛けた最大の罠「オリジナルガラスペン」
そして、インク作成時のスタッフさんが仕掛けた最大の罠がありました。
それは、カキモリオリジナルの「ガラスペン」です。
試し書きをさせてもらった瞬間、その滑らかさに度肝を抜かれました。

深紅のベルベットに静かに横たわる5本の「Lauscha glass pen」。
ショーケース越しの柔らかな光を透過し、瑞々しくも静謐な輝きを放っています。
ガラスなのにメチャクチャ書きやすい。繊細なのに驚くほど実用的です。
ドイツ・ラウシャ村の伝統的なガラスを用い、日本の作家さんが最終調整を施しているとのこと。
一般的なものより短めに設計された軸のプロポーションが、絶妙なバランスを生んでいます。

さらに私の背中を強く押したのが、「割れても修理可能」というスタッフさんの言葉でした。
ガラスペンは美しいけれど脆い、という先入観が見事に打ち砕かれました。
一生モノとして大切に使い込める。そう聞かされてしまえば、もう物欲に抗えるはずがありません。
紹介いただいたカキモリのスタッフの方、本当にありがとうございます。

透き通るような琥珀色の軸を持つガラスペンを連れ帰りました。
背景の温かみのある木目テーブルと相まって、硬質なはずのガラスが不思議と柔らかな光を放ちます。
緻密なひねりが加えられたクリアなペン先は、透明なキャップで大切に守られています。
自ら調合したブラウン系のオリジナルインクをこのペン先に浸す瞬間を想像するだけで、胸の奥がじんわりと高鳴ります。
インクが降りてくるのを待つ、焦れったくて愛おしい時間
さて、自宅に戻り、いよいよ「開封の儀」の始まりです。
これこそが、至福の時間のハイライトと言っても過言ではありません。

木目のテーブルに静かに佇む、ざらりとした手触りのグレーの紙箱。
控えめに型押しされた「kakimori」のロゴと、丁寧に結ばれた細い革紐。
側面に刻印された “We write with joy” の文字を撫でながら、ゆっくりと紐を解きます。
中には、悩み抜いて選んだ3本の「Frost」、Copperのつけペン、そしてガラスペンがぎっしり。

さっそく、Frostにインクを入れていくことにしました。
店舗の案内板やスタッフさんの説明を思い出しながら、慎重に進めます。
キャップを外して蓋を回して下までおろし、インクにつけて吸い上げる。
これを2,3回繰り返します。そして、いざ書いてみる。
「あれ?書けない?」
書けてもなんだか色が薄い。あれ?あれ?と少し焦ってしまいました。
しかし、なんと数分経たないとインクがペン芯に降りてこないらしいのです。
あーよかった。一安心です。
このインクが馴染むまでの「あれ?書けない?」と焦る数分間。
今思えば、これもまた愛おしく、贅沢な時間なのです。
そして数分後、自分の作ったインクで再び紙にペンを滑らせてみました。
「なんて素敵な色なんだ……!」
紙の上に現れた自分だけの名もなき色に、思わず息を呑みました。
完全に沼りました。もう引き返せません。
どんどん使っていこう。ノートも、ペンも、インクも。
蔵前カキモリで自分だけの相棒を見つけよう
いかがでしたでしょうか。
東京・蔵前のカキモリには、単なる文房具店を超えた「体験」と「感動」が詰まっています。
自分で選び、自分で作り、そして自宅でゆっくりと道具を育てる。
これほどまでに心を豊かにしてくれる買い物は、なかなかありません。
皆さんもぜひ、カキモリに足を運び、自分だけの特別な一本を見つけてみてください。
きっと、抜け出せないほど心地よい「文具沼」が待っていますよ。
カキモリ オーダーノート 値段
カキモリのオーダーノートは、選ぶ表紙や中紙、リングの素材によって値段が変わります。
大まかな目安として、1冊あたり2,000円〜4,000円程度で作成可能です。
革の表紙など高級な素材を選ぶと少し高くなりますが、中紙の交換もできるため、長期的に見れば非常にコストパフォーマンスの高い一生モノのノートになります。
カキモリ 蔵前 アクセス
カキモリは東京都台東区三筋に位置しています。
最寄り駅は都営浅草線「蔵前駅」または都営大江戸線「新御徒町駅」です。
どちらの駅からも徒歩で約10分程度。下町情緒あふれる蔵前の街並みを散策しながら向かうのがおすすめです。
おしゃれなカフェも多いので、お出かけに最適ですよ。
カキモリ 蔵前 予約
ノートのオーダーメイドや通常の買い物であれば、基本的には予約不要で入店できます。
しかし、私が体験した「インク作り(inkstand)」などの特別なワークショップは、事前予約が必須となることが多いです。
公式サイトから簡単に予約状況を確認できるので、訪問予定が決まったら早めにチェックしておくことを強くおすすめします。
カキモリ 蔵前 ノート 作り
カキモリの代名詞とも言えるオーダーノート作り。
店内には数十種類の表紙、様々な書き味の中紙、カラフルなリングや留め具がズラリと並んでいます。
自分の直感に従って素材をピックアップし、スタッフさんに渡すと、その場で職人さんがリング製本してくれます。
完成までの時間もワクワクする、最高のアクティビティです。
カキモリ 店舗
カキモリは蔵前にある本店が最も有名ですが、期間限定のポップアップストアなどを出店することもあります。
しかし、フルラインナップのペンやインク、オーダーノートの全素材を体験するなら、やはり蔵前の店舗へ行くのがベストです。
その空間自体が、インスピレーションを刺激してくれます。
カキモリ 蔵前 営業 時間
カキモリの基本的な営業時間は、平日・休日ともに11:00〜18:00となっています。
定休日は月曜日(祝日の場合は営業)であることが多いですが、臨時休業や季節によって変動することもあります。
訪問前には、必ず公式サイトや公式Instagramで最新の営業カレンダーを確認してくださいね。
カキモリ レビュー
実際にカキモリを訪れた人たちのレビューを見ると、「スタッフの知識が豊富で親切」「何時間でもいられる」「文具好きにはたまらない天国」といった絶賛の声が多数を占めます。
私もその意見に完全に同意します。特に「長く使えるものを修理しながら大切にする」というコンセプトに共感する人が多いようです。
カキモリ 蔵前 求人
カキモリのスタッフさんは、本当に文具を愛していることが接客から伝わってきます。
もしあなたも「書くことの喜び」を伝える側になりたいなら、公式サイトの採用情報(求人)をチェックしてみてください。
文具の深い知識を学びながら、お客様にワクワクを提供する素晴らしい職場環境だと思います。
Kakimori 公式サイト: http://www.kakimori.com/
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