熱狂のあと、静寂の丸の内で出会ったディプティックの煌めき
数日前までの熱狂が、まだ身体の芯に残っている。Oasisの再結成ライブ、その初日と2日目のレポートを書き終えたばかりの僕は、あの日手に入れた限定ゲームシャツを纏い、丸の内での打ち合わせに臨んでいた。「あれは終わりではなく、始まりだ」と自分に言い聞かせながら。
クライアントとの打ち合わせは、意外にもライブの話で大いに盛り上がった。ビジネスとカルチャーが交差する瞬間は、いつだって刺激的だ。高揚感もそのままに、秋晴れの丸の内を少し散策することにした。石畳の道、洗練されたショーウィンドウ、行き交う人々の落ち着いた空気。東京ドームの喧騒とは対極にあるこの静けさが、心地よかった。
その時、ふと思い出した。そうだ、ディプティックのアドベントカレンダーが気になっていたんだった。ライブに心を奪われ、すっかり忘れていた。幸いにも、ディプティック丸の内店は目と鼻の先。これは運命かもしれない。僕は逸る心を抑え、ブティックへと足を向けた。
ディプティック丸の内店で出会った、魔法のようなホリデーコレクション2025
店内に一歩足を踏み入れた瞬間、日常から切り離されたような特別な空気に包まれた。そして目に飛び込んできたのは、正面のテーブルを彩る、息をのむほど美しいホリデーコレクションのディスプレイだった。
ゴールドと白を基調とした世界観は、幻想的でありながらもシック。限定デザインのキャンドルやフレグランスが、まるで宝石のように鎮座している。それは、これから始まる祝祭の季節への、静かで華やかな序曲のようだった。

狙いはアドベントカレンダー、しかし現実は…? 予約と発売日を巡る教訓
ディスプレイの美しさに心を奪われつつも、本来の目的を思い出す。僕は近くにいた店員さんに声をかけ、アドベントカレンダーの在庫を尋ねてみた。すると、返ってきたのは予想外の言葉だった。「申し訳ございません、オンラインも店舗も、ほぼ完売となっておりまして…」
一瞬、頭が真っ白になった。しくじった。LINEで入荷通知が来た時に、すぐにオンラインで注文すべきだったのだ。ライブの余韻に浸っている間に、チャンスはあっという間に過ぎ去っていた。これもまた、リアルな体験談だ。
諦めきれず、再入荷の可能性について尋ねてみた。すると、昨年は若干数の再入荷があったこと、今年も可能性はゼロではないが、確約はできないとのこと。予約は受け付けておらず、入荷数も未定。それでも、もし入荷があれば電話で連絡をくれるという。僕は藁にもすがる思いで、連絡先を伝えることにした。この経験から得た教訓は一つ。ディプティックの限定品、特にホリデーコレクションは、発売日を事前にチェックし、迷わず行動することが肝心だ。
完売のショックを癒す、ディプティックの限定アイテムたち
アドベントカレンダーは空振りに終わったが、僕の落胆は長くは続かなかった。なぜなら、目の前にはそれを補って余りあるほど魅力的なホリデーコレクションが広がっていたからだ。気持ちを切り替え、改めて店内を見渡す。壁一面にもホリデーコレクションが並び、その世界観にどっぷりと浸ることができる。

特に目を引いたのは、コレクションの至る所に配された、遊び心あふれる猫のモチーフ。大きなキャンドルからひょっこりと顔を出す金色の猫のオブジェは、ラグジュアリーな空間に愛らしいアクセントを加えていた。入店時には気づかなかったこの演出に、思わず口元が緩む。

この予期せぬ出会いこそ、街を歩く醍醐味だ。目的のものが手に入らなくても、それ以上の発見がある。僕はすっかり、このホリデーの魔法の虜になっていた。
【レビュー】ディプティック ホリデー 2025 購入品とおすすめポイント
アドベントカレンダーのことは一旦忘れ、目の前の宝の山を吟味することにした。店員さんが丁寧に一つ一つのアイテムについて説明してくれる。その話を聞きながら、僕はいくつかのアイテムを手に取ることを決めた。ここからは、僕が実際に購入したアイテムと、その魅力について詳しくレビューしていこう。
炎の熱で優雅に回る「カルーセル」と限定キャンドル「サパン」の口コミ
まず、僕の心を鷲掴みにしたのが、キャンドルの上で静かに回る「カルーセル」だった。キャンドルに火を灯すと、その熱によって上昇した空気が繊細な羽根を回転させる。その光と影が織りなす幻想的な光景は、まさにホリデーシーズンの夜にぴったりだ。

そして、そのカルーセルを乗せるためのディプティック キャンドルとして選んだのが、ホリデー限定の「Sapin(サパン)」。フランス語で「モミの木」を意味するこのキャンドルは、冬の森を思わせるウッディな香りの中に、ほんのりとした甘さが感じられる絶妙なバランス。火を灯さずとも、そばに置くだけでクリスマスの雰囲気を運んできてくれる。

ゴールドに輝くキャンドルの器も特別感があり、インテリアとしても秀逸。物語が描かれたような美しいパッケージには、ここにも愛らしい猫のイラストが。箱を開ける前から、幸福な気持ちにさせてくれる逸品だ。


カルーセルとサパンのキャンドルを並べた姿は、まさに芸術品。この冬、部屋で過ごす時間が、より豊かで特別なものになることを確信した。

人気の香りがホリデー限定デザインに。ディプティック オルフェオン
次に手にしたのは、ディプティックで一番人気を誇るオードパルファン「Orphéon(オルフェオン)」のホリデー限定デザイン。驚くべきことに、価格は通常版と同じ。それでいて、パッケージとボトルがこの時期だけの特別な仕様になっているのだ。
ブラックのボトルに施された、緻密で美しいゴールドのラベル。それはまるで、パリの夜のバーの喧騒と熱気を香りに閉じ込めた「オルフェオン」の世界観を、視覚的に表現しているかのようだ。このアイコニックなボトルは、置くだけで空間をスタイリッシュに彩ってくれる。定番の香りをすでに持っている人でも、コレクションとして手に入れたくなる魅力がある。

贅沢な香りの探求。ディプティックのオードパルファン5種セット
以前、僕はオードトワレのディスカバリーセットを購入し、その魅力について記事にしたことがある。(その時の記事はこちら)今回、ホリデーコレクションとして登場したのは、なんとオードパルファンの5種セットだ。
フルール ドゥ ポー、オー キャピタル、オー ローズ、ド ソン、そしてオルフェオン。メゾンを代表する人気の香りたちを、一度に試せるこのセットは非常にお得感が高い。持ち運びに便利なトラベルサイズは、旅先や気分に合わせて香りを変えたい僕にとって、まさに理想的。アート作品のような美しいボックスも、所有欲を満たしてくれる。自分へのご褒美はもちろん、大切な人へのギフトとしても間違いなく喜ばれるだろう。

まだ終わらない。今後の発売日とディプティックのさらなる魅力
買い物を終えようとした時、店員さんが一枚のパンフレットを見せてくれた。そこには、これから発売されるホリデーコレクションの第2弾、第3弾のラインナップが記されていたのだ。なんと、楽しみはまだ続くというのか。

パンフレットによると、11月6日と11月20日にも新たなアイテムが登場するらしい。特に僕が気になったのは、「オルフェオン」の30mlボトルとフレグランスウォッシュジェルのセット。これは旅行にも最適だ。他にもお得なキャンドルセットや、購入金額に応じたプレゼントキャンペーンもあるという。ディプティックのホリデーシーズンは、一度訪れただけでは終わらない、奥深い物語のようだ。
また、店舗ごとに期間限定のイベントを開催することもあるそうなので、気になる方は近くのディプティック 店舗のスタッフに直接確認してみることをお勧めする。
ディプティックの香水、人気順は?オルフェオン、ドソン、タムダオを解説
ディプティック 香水 人気 順は常に話題になるが、今回購入した「オルフェオン」が筆頭に来ることが多い。タバコの煙とパウダリーな香りが混じり合う、ユニークで洗練された香りだ。そして、官能的なテュベルーズが香る「ディプティック ドソン」や、神聖なサンダルウッドが心を落ち着かせる「ディプティック タムダオ」も、常に上位にランクインするメゾンのアイコン的存在。どの香りも唯一無二の物語を持っており、自分のスタイルや気分に合わせて選ぶ楽しみがある。
香りをもっと楽しむ。ヘアミストからハンドケアまで
ディプティックの魅力は、ディプティック パフュームだけにとどまらない。例えば、「ディプティック ヘアミスト」は、髪が揺れるたびにふわりと優しく香り、よりパーソナルな印象を与えることができる。また、「ディプティック ハンドソープ」や「ディプティック ハンドクリーム」は、日々の暮らしの中にさりげなく上質な香りを取り入れることができるアイテム。手を洗う、保湿するという日常の行為が、特別なリチュアルに変わるのだ。
知っていると少し通?ディプティックの読み方と日本での店舗展開
最後に少しだけ豆知識を。「diptyque」の正しいディプティック 読み方は、フランス語の発音に近い「ディプティック」。そして、この素晴らしい香りの世界は、ディプティック 日本の各主要都市にある直営店や取扱店で体験することができる。今回訪れた丸の内店のような路面店は、ブランドの世界観を存分に味わえる特別な空間だ。
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総括:予期せぬ出会いから始まった、僕とディプティックのホリデーシーズン
アドベントカレンダーを求めて訪れたディプティック丸の内店。結果的に目的のものは手に入らなかったが、僕はそれ以上の素晴らしい体験と、美しい品々を手にすることができた。計画通りにいかないこと、予期せぬ出会いこそが、旅や街歩きを豊かにしてくれる。
購入した限定の「オルフェオン」を身に纏い、部屋では「サパン」のキャンドルに火を灯し、カルーセルの静かな回転を眺める。そんな冬の日々を想像するだけで、心が満たされていく。僕のホリデーシーズンは、この日、この場所から静かに始まったのだ。もしあなたがホリデーギフトや自分へのご褒美を探しているなら、ぜひ一度、ディプティックの魔法に触れてみてほしい。きっと、忘れられない出会いが待っているはずだ。
公式サイト: diptyque Marunouchi



