【宿泊記】セントジョージ ヘルシンキの朝食は芸術品!ビュッフェの口コミ、メニュー、予約まで徹底解説

光と静寂が織りなすヘルシンキの朝、St. George Hotelでの始まり

ヘルシンキの朝は、澄み切った光と静寂の中に訪れる。昨日はアルヴァ・アアルトが手掛けたアカデミア書店内のCAFE AALTOでビルベリータルトを味わい、Stockmannデパートでムーミンを探すという、知的好奇心を満たす一日を過ごした。その余韻に浸りながらホテル セントジョージ ヘルシンキへと戻り、深い眠りについた。そして迎えた新しい朝、僕には最大の楽しみが待っていた。

それは、このホテルの朝食。デザインコンシャスな旅行者の間で「ヘルシンキで最高の朝食」と囁かれる、その体験だ。チェックインの際、スタッフから「予約をおすすめします。スムーズにご案内できますよ」とアドバイスを受け、すぐさま席を確保した。人気だから混雑するのだろうか?期待と少しの緊張を胸に、朝食会場へと向かう。

会場は半地下に位置しており、エレベーターで静かに下降していく。扉が開くと、そこには既に数組の列が。しかし、どうやら団体客のようで、すぐに案内されていた。広々とした空間に多数の席が用意されており、よほどのことがなければ待つことはなさそうだ。受付で部屋番号と名前を告げると、柔らかな笑顔で迎えられ、席へと案内される。

「窓側の明るい席はいかがですか?」という提案に、僕は迷わず頷いた。案内されたのは、外の緑が目に優しい、光に満ちたテーブルだった。

レストランの窓際にある、メニューが置かれた木製のテーブル席。片側はソファ席、もう片側にはラタンチェアが置かれている。
案内されたのは、窓から光が差し込む心地よいテーブル席。

芸術的なビュッフェが魅力!セントジョージ ヘルシンキ 朝食の全貌

席に着くと、ウェイターがすぐに飲み物の希望を尋ねてくれる。コーヒーはオーダーごとに淹れてくれるスタイル。もちろん、フレッシュジュースも選べる。僕はカフェラテをオーダーした。そして、飲み物の準備を待つ間に、と手渡されたのが新聞を模したユニークなメニューだ。

木製のテーブルの上に置かれた、セントジョージホテルの新聞風の朝食メニュー。
セントジョージホテルの新聞風朝食メニュー

この遊び心が、一日の始まりをさらに特別なものにしてくれる。メニューに目を通すと、オムレツや目玉焼きは追加料金なしでオーダーできるとある。これは嬉しい。具材も選べるオムレツを、後で頼むことに決めた。

セントジョージ ヘルシンキ 朝食ビュッフェの口コミと評判

僕が訪れる前に調べた口コミでは、St. George Helsinkiの朝食は「質が高い」「種類が豊富で美しい」「空間がおしゃれ」といった賞賛の声で溢れていた。特に、地元の食材を活かしたメニューや、ベーカリーで焼き上げられるパンの美味しさには定評がある。ビュッフェでありながら、アラカルトのようなクオリティを体験できるのが最大の魅力だと多くの人が語っていた。その期待を胸に、いよいよビュッフェカウンターへと足を運ぶ。

五感を刺激するコールドミールの饗宴

まずはコールドミールから。長い木製のカウンターに広がる光景は、噂通り、いや噂以上に芸術的だった。それは単なる料理の陳列ではなく、計算され尽くしたフードインスタレーションのようだ。

艶やかな光を放つスモークサーモン、大理石のような模様のチーズ、ルビーのように輝くフィンランドベリー。ハムやサラミも数種類が美しく並べられている。特筆すべきはサーモンで、伝統的なグラブラックス(生)と、しっとりと火入れされたグリルサーモンの両方が用意されているのだ。この細やかな配慮が嬉しい。

レストランのビュッフェカウンターに並べられた、スモークサーモン、生ハム、チーズ、新鮮な野菜などの豊富な朝食メニュー。
2種類のサーモンが楽しめる贅沢ビュッフェ。

新鮮な野菜が並ぶサラダバー、自家製グラノーラやナッツが添えられたヨーグルトコーナーも充実している。

レストランのバーカウンター前に広がる朝食ビュッフェ。木製のカウンターにチーズ、ハム、サーモン、サラダ、ディップなどが豊富に並んでいる。
彩り豊かな朝食で始まる、特別な朝。
ホテルのレストランに並べられた朝食ビュッフェ。木製の長いテーブルの上に、サラダ、フルーツ、チーズ、ハムなどの色とりどりのコールドミールが並んでいる。奥にはバーカウンターが見える。
彩り豊かなコールドミールがずらりと並んだ朝食ビュッフェ。どれも美味しそうで、何から食べようか迷ってしまいます。

僕はまず、模様が美しいボウルにヨーグルトをよそい、ベリーとフルーツをたっぷりとトッピング。そして黒いプレートには、数種類のチーズ、ハム、そして2種類のサーモンを少しずつ盛り付けた。完璧なスタートだ。

木製のテーブルの上に、フルーツとヨーグルトが入ったボウルと、ハム、チーズ、スモークサーモンが盛り付けられた黒い皿が置かれている。
彩り豊かな朝食で、最高の一日をスタート。

パン好きを唸らせる、自家製パンと魅惑のスイーツ

ヨーグルトとセイボリーを味わいながら、運ばれてきたカフェラテで一息つく。深煎りでコクのある、フィンランドらしい味わいだ。

木製のテーブルの上に置かれた、グラス入りのアイスコーヒーと、ラテアートが施された白いカップのカフェラテ。
コーヒー大国フィンランドで味わう、こだわりの一杯。

さて、第二ラウンドはパンと決めていた。St. George Hotelは館内に「St. George Bakery」というベーカリーを併設しており、そのパンが絶品だと評判なのだ。

レストランのおしゃれなブレッドバー。木製のカウンターに、バスケットに入った数種類のスライスされたパンと、2種類のバターが置かれている。
パン好きにはたまらない、食べ放題のブレッドバー
カフェの木製カウンターと棚に並べられた美味しそうなケーキ、パン、クロワッサン。ビュッフェ形式で、白いお皿とトングが用意されている。
朝からケーキでもいいんです。クロワッサンも美味しそう。

カウンターには、ずっしりとしたライ麦パンから、バターの香り豊かなクロワッサン、そして甘いデニッシュやケーキまで、目移りするほどのラインナップが並ぶ。

木の板の上に置かれた、アーモンドスライスと粉砂糖がかかったスイートブレッド。パンは一部がカットされ、中のふわふわとした層状の生地が見えている。
パン屋さんで見つけた、アーモンドたっぷりのスイートブレッド。

特に僕の心を掴んだのは、アーモンドスライスがたっぷり乗ったスイートブレッド。しっとりとした生地とアーモンドの香ばしさが絶妙なバランスだった。

木製のテーブルの上にある黒い皿に乗った2種類のアーモンドパン。手前は四角いアーモンドケーキ、奥はスライスアーモンドと粉糖がかかった層状のパン。
このアーモンドたっぷりのパンも美味しかったです。

クロワッサンと、気になったケーキも少しずつプレートに乗せる。そして、ここで思わぬ発見があった。なんと、フィンランドを代表する製菓メーカー、Fazer(ファッツェル)のチョコレートが置いてあるのだ。しかも、僕が試してみたかったミント味。これは嬉しいサプライズだ。

木製のテーブルの上に置かれた2枚の黒い皿。1枚にはハム、チーズ、スモークサーモン、イチゴと野菜のサラダ、ライ麦パンが、もう1枚にはクロワッサンとケーキが乗っている。奥にはキャンディーの入った幾何学模様のお椀がある。
彩り豊かな朝食プレートと美味しいパン

オーダーメイドの熱々オムレツと、嬉しい失敗談

パンとサラダを堪能していると、ウェイターにオーダーしていたオムレツが運ばれてきた。ほうれん草とハムをチョイスしたオムレツは、完璧な火入れで中はとろりとしている。出来立ての温かさが体に染み渡る。

黒い皿に乗った、ほうれん草とハム入りの焼き色が美しいオムレツのクローズアップ。
注文してから作ってくれる、出来立ての熱々オムレツ。

チーズ、サーモン、パン、ケーキ、そしてオムレツ。気づけば3皿、いや4皿は平らげていただろうか。さすがに満腹になってきた。コーヒーを飲みながらゆったりと過ごしていると、ふと、あることに気づく。ホットミールを見ていない。

慌てて見に行くと、そこにはスクランブルエッグやベーコンといった定番に加え、なんとパンケーキまで並んでいるではないか。作戦失敗だ。先に全体像を把握しておくべきだった、という旅先での小さな後悔。しかし、これもまたリアルな体験だ。次に来る時の楽しみができた、と前向きに考えることにしよう。

ホテルの朝食ビュッフェの様子。カウンターに並べられた保温トレイには、スクランブルエッグ、ベーコン、パンケーキ、キッシュなどの様々な温かい料理が入っている。
ホットミールも充実!パンケーキが嬉しい朝食ビュッフェ

セントジョージ ヘルシンキの魅力を深掘り|朝食以外の口コミ情報

St. George Helsinkiの魅力は朝食だけにとどまらない。ヘルシンキ旅行を検討している読者のために、僕がリサーチした他の施設やサービスについても少し触れておきたい。

ホテル セント ジョージ ヘルシンキ レビュー:総合的な宿泊体験

多くのブログやレビューサイトで、St. George Helsinkiはヘルシンキ最高のホテルの一つとして評価されている。その理由は、デザイン性の高い客室、中心部という絶好のロケーション、そしてきめ細やかなサービスにある。単に宿泊するだけでなく、アートやウェルネスといった文化的な体験ができることも高く評価されているポイントだ。

ヘルシンキ セントジョージベーカリーの魅力

朝食でその実力を証明した「St. George Bakery」は、宿泊客以外も利用可能な人気のベーカリーだ。焼きたてのパンやペイストリーはもちろん、ランチタイムにはサンドイッチやスープも提供している。ヘルシンキ散策の途中に立ち寄って、コーヒーとシナモンロールで一息つくのも素敵な体験になるだろう。

心身を癒すセント ジョージ ヘルシンキ サウナ&スパ

フィンランドといえばサウナ。St. George Helsinkiには「St. George Care」というスパ施設があり、宿泊客は無料で利用できる。スタイリッシュなサウナ、屋内プール、ジムが完備されており、旅の疲れを癒すのに最適な空間だ。極上のリラクゼーションを求めるなら、ぜひ訪れたい。

ヘルシンキの他のホテルとの比較検討

ヘルシンキには魅力的なホテルが数多く存在する。「ホテル U14 ヘルシンキ」もデザイン性の高さで知られ、宿泊記ブログも多い。また、「ヘルシンキ マリオット」のような大手チェーンは、クラブ ラウンジのサービスを重視する人に人気だ。ハネムーンで訪れるなら、ロマンチックな雰囲気のブティックホテルも選択肢になるだろう。自分の旅のスタイルに合わせてホテルを選ぶのも、ヘルシンキ滞在の醍醐味の一つだ。

まとめ:忘れられない体験となる、セントジョージ ヘルシンキの朝食

半地下の窓から差し込む柔らかな朝日を感じながら、最後のコーヒーを味わう。今日のヘルシンキはどんな顔を見せてくれるだろうか。そんなことを考えながら、ゆったりとした時間が流れていく。これこそが、旅に求める贅沢な瞬間だ。

半地下の部屋の窓から見える、青い空と緑豊かな木々。
半地下の窓から差し込む、気持ちのいい朝日。

セントジョージ ヘルシンキの朝食は、単なる食事ではなかった。それは、美しいデザイン、上質な食材、そして心地よいサービスが融合した、一つの完成された体験だった。料金は決して安くはないかもしれないが、その価値は十二分にある。ヘルシンキを訪れるなら、この朝食を体験するためだけにでも、このホテルを選ぶ理由になるだろう。

「Kiitos(キートス)!」

心からの感謝をスタッフに告げ、僕は朝食会場を後にした。満たされたお腹と心で、ヘルシンキの街へと再び歩き出す。

St. George Helsinki 基本情報

公式サイト: https://www.stgeorgehelsinki.com/

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