恵比寿Pizza marumo体験記:Time Out世界3位「うまみピザ」の衝撃と、隠れ絶品デザート

灼熱の恵比寿、期待を胸に「Pizza marumo」へ

その日の東京は、梅雨明けを思わせるような猛暑でした。気温は34度、アスファルトの照り返しは体感温度を39度近くまで押し上げていたでしょうか。午前中の打ち合わせを終えた私は、汗を拭いながら恵比寿の街を歩いていました。今日のランチは、特別な予約があるのです。Pizza marumo。この名前にピンとくる食通の方もいらっしゃるかもしれません。そう、あのTime Out誌の「The 19 best pizzas in the world」で、ここの「うまみピザ」が見事3位に輝いたのです。期待しないわけがありません。

お店に到着すると、まず目に飛び込んできたのは、おしゃれな外観。派手さはないものの、洗練された佇まいが期待感を高めます。入り口は少し奥まっていて、白い暖簾をくぐって店内へ。まるで隠れ家のようなアプローチもまた、心をくすぐります。

ピザ屋「Pizza maruno」のおしゃれな外観、テラス席あり
開放的な雰囲気のPizza marumoの外観。テラス席で食事も楽しめる。

予約必須の人気店!活気あふれるオープンキッチン

店内は、厨房をぐるりと囲むカウンター席が印象的。シェフたちの手際よい動きを間近で見られるのは、食欲をそそる最高のエンターテイメントです。私たちはテーブル席へ案内されましたが、こちらも満席。空いている席も予約で埋まっているようでした。ウェイティングのお客さんもいましたが、途中からはお断りされていたほど。平日のランチタイムでも予約は必須だと痛感しました。

レストランの厨房を囲むように配置されたカウンター席の様子。調理風景が見えるオープンキッチン。
厨房を囲むカウンター席。調理の様子が間近で見られるのは、お店の自信の現れですね。

活気がありながらも、どこか落ち着いた雰囲気が漂う店内。デジタルマーケティングの仕事柄、ついユーザーエクスペリエンスを考えてしまうのですが、この空間設計は見事です。お客さんは皆、これから始まる美食体験に心を躍らせているようでした。

珠玉のピザメニューと、嬉しいサプライズ

席に着き、早速Pizza marumoのメニューに目を通します。どれもこれも美味しそうで、目移りしてしまいます。特に「Japanese Umami」と書かれた「うまみピザ」の文字が輝いて見えました。これが、世界が認めた味か、と。

Pizza marunoのピザメニュー表。Japanese Umami(うまみピザ)を含む様々なピザが掲載されている。
Pizza marumoのピザメニュー。話題の「うまみピザ」をチェック!

アペタイザーも魅力的なものが並んでいましたが、今日はピザに全集中。店員さんにおすすめを尋ねると、やはり「マルゲリータとマリナーラのハーフ&ハーフ」と、そして「うまみピザ」とのこと。迷わず、その二つをオーダー。さらに、フレッシュな野菜も摂りたいと「marumo SALADA」のSサイズもお願いしました。

Pizza marunoのアペタイザーメニューが写っている写真
Pizza marumoのアペタイザーメニュー。どれも美味しそうですが、今回はピザに全集中です!

まずは絶品サラダでウォーミングアップ

最初に運ばれてきたのは「marumo SALADA」。Sサイズとは思えないほどのボリュームに驚きました。彩り豊かな新鮮野菜がたっぷりで、シャキシャキとした食感がたまりません。ビネガーとオイルの効いたドレッシングはさっぱりとしていて、干しブドウの甘みが絶妙なアクセント。このサラダの美味しさで、続くピザへの期待はさらに高まります。「サラダが美味しいお店にハズレなし」とはよく言いますが、まさにその通りだと確信しました。

マルノのSサイズサラダ、木製テーブルの上に置かれた白い皿に盛られた色鮮やかな野菜
マルノのサラダ、Sサイズでもこのボリューム感!新鮮野菜がたっぷりで美味しい一皿。

至福のピザタイム:定番と革新の饗宴

そして、ついに主役たちの登場です。オーダー時に「ピザは一枚ずつお出ししますか?」と店員さんから嬉しい気遣いがありましたが、逸る心を抑えきれず「同時に」とお願いしてしまいました。目の前には、麗しの「マルゲリータとマリナーラのハーフ&ハーフ」と、話題の「うまみピザ」。

まずは、ハーフ&ハーフのマリナーラから。トマトの酸味、ニンニクのパンチ、バジルの香り、そしてオレガノが織りなすハーモニー。シンプルながら奥深い味わいに、思わず唸ります。続いてマルゲリータ。芳醇なモッツァレラチーズの旨味が口いっぱいに広がり、トマトソースとバジルの鉄板の組み合わせは、まさに王道の美味しさ。この二つを味わっただけでも、Pizza marumo恵比寿でピザのおすすめ店として名を馳せる理由がよく分かります。正直、これだけでリピート確定です。

マルゲリータピザとマリナーラピザのハーフ&ハーフ、木製ボードの上
マルゲリータとマリナーラのハーフ&ハーフ。1度で2度美味しいピザです。

世界が認めた「うまみピザ」との邂逅

そして、いよいよ真打ち、「うまみピザ」です。見た目からして個性的。なんと、サバの干物が使われているのです。一口食べると、衝撃が走りました。サバ特有の脂の旨味が、全く臭みなく口の中に広がります。これは、未体験の味。鰹節、昆布、ネギ、胡麻といった和の食材が、ピザ生地とサバの干物を見事に調和させています。隠し味の醤油が全体をまとめ、乾燥椎茸が深いうま味をプラス。そして、ここでもモッツァレラチーズが良い仕事をしています。いや、本当に旨い。あっという間に完食してしまいました。

サバの脂が乗った、うまみピザのクローズアップ写真。
これが噂の「うまみピザ」。サバの脂の旨味が口いっぱいに広がります。

Pizza marumoのピザは、生地そのものが格別です。耳はふっくらと香ばしく、中央部分はクリスピー過ぎず、もっちりとした絶妙な食感。この生地だからこそ、どんどん食べ進められてしまうのでしょう。お腹が空いていたら、一人で1.5枚、いや2枚はペロリといけてしまいそうです。

ピザを堪能していると、店内に流れてきたのはJay-Zとカニエ・ウェストの「Murder To Excellence」。ヒップホップのリズムが、ピザの美味しさをさらに加速させるかのよう。こんなところにも、お店のセンスが光ります。

メニューにはない、魅惑のデザート体験

午後の仕事の予定があったため、名残惜しくも席を立とうとすると、店員さんから「メニューにはないのですが、本日のデザートはいかがですか?」とのお声がけ。なんと、ティラミス、チーズケーキ、アフォガードがあるというのです。「メニューにない」という言葉の魔力、そしてティラミスとチーズケーキという魅惑的な響き。これは頼まないわけにはいきません。

胡麻香る、大人のチーズケーキ

最初にいただいたのはチーズケーキ。トップには黒胡麻と白胡麻がたっぷりとあしらわれ、胡麻のクリスピーなビスケットが添えられています。甘さ控えめのチーズケーキは、胡麻の香ばしさと驚くほど好相性。口いっぱいに広がる豊かな風味と食感は、まさに大人のための洗練されたデザートでした。

黒胡麻と白胡麻がたっぷりかかった、一切れのチーズケーキのクローズアップ。
胡麻の香ばしさがたまらない、甘さ控えめの大人向けチーズケーキ。

濃厚チョコスポンジが隠れた、ふわふわティラミス

続いて、ティラミス。トップに散らされたピスタチオが彩りと食感のアクセントになっています。しかし、本当の驚きは、ふわふわのマスカルポーネクリームの下に隠れていました。しっとりとした濃厚なチョコレート味のスポンジ生地。これが甘さを抑えたマスカルポーネチーズと絶妙にマッチし、複雑で奥深い味わいを生み出しています。最後の最後まで、期待を裏切らないクオリティの高さに感服しました。

ピスタチオがアクセントの、濃厚な黒いチョコスポンジ入りフワフワティラミス
フワフワのティラミスに隠れた濃厚チョコスポンジ。ピスタチオが風味と食感のアクセントに。

心温まるおもてなしと、再訪への誓い

Pizza marumoでのランチは、単に美味しいピザを味わう以上の体験でした。スタッフの方々は常に笑顔で、何度も優しく声をかけてくださり、終始リラックスして食事を楽しむことができました。料理のクオリティはもちろんのこと、この温かいおもてなしも、この店が愛される理由なのでしょう。

Time Out 世界のピザ」ランキングも納得の味。特に「うまみピザ」は、ここでしか味わえない唯一無二の逸品です。サバのピザがこんなにも美味しいとは、新たな発見でした。恵比寿でおしゃれなランチを探している方、最高のピザ体験を求める方には、心からおすすめします。次回は、ぜひビールかスパークリングワイン片手に、この素晴らしいピザとデザートを堪能したいと思います。予約必須ですが、その価値は十分にあります。ごちそうさまでした!

公式サイト: https://pizza-marumo.com/

訪問場所:

コメントする